中国共産党がチベットに行った事
現在ですね、国防についての色んな議論がありますので、現実、中共、シナにいた共産国家が、どのような対外的侵略をし続けているのかという事を、事実を見て、具体的な感じを掴んでですね。
それに基づいて、我々は、どのくらいの軍備を整えなければいけないかという事を、考えてみようと思います。
日本が白人と戦いまして、日本は敗北をしましたけれども、かなりの打撃を白人に与えましたので、アジアから、戦勝国のアメリカも含めて、白人は次々と後退をしまして、アジア諸国が独立をしていったわけですね。
つまり、日本が戦った結果、世界で、強い国が、弱い国を好きなようにするという長い人類の歴史が終わったんですけど。
そこでですね、シナというのが難しいんですけれども、今は中国と呼ばれている地域の一部ですね。
中華民国、これは長い間の、シナの領地が青で書いてある所ですが、それと、その周辺の国が書いてあります。
シナだけが、白人側についたアジアの諸国だったので、戦争に勝った側についたわけですね。
別に中国が日本に勝ったわけでは無いんですけれども。
日本は中国と戦う気は、それほど無かったわけで。
第二次世界大戦、大東亜戦争の殆どわですね、戦力はイギリス、フランス、オランダ、アメリカと戦ったわけですけどね。
殆どがアメリカですが。
こういった事というのは、右翼の思想とか、左翼の思想ではなくて、非常に簡単で、大きな歴史的事実なわけですね。
先ほど言いましたように、シナというのは、大東亜戦争で日本と戦ったわけですけれども、それは主に中華民国で。
殆ど、戦っておりませんでしたけどね。
戦争が終わって4年後に、シナを支配した中国共産党とは違います。
中共は、1949年に政権を取りまして、取ったら直ちに、周辺国の侵略に乗り出します。
その事を、中華民国の領土は、青で書いてありますが、それが昔からのチャイナですね。
いわゆるシナというのは、中国というのは、それを言っているわけです。
もちろんこれは、漢、唐、宋、元、明、清と長く続く中国の歴史から、漢民族が居住している地域ですね。
一番最新の王朝であった清はですね、元々、満州から出て来た王朝であって、シナの王朝では無かった事があって、ちょっと領土が違うんですけどね。
満州には女真族、モンゴルにはモンゴル人、新疆ウイグルにはトルコ系のイスラム教徒、チベットにはチベット人の国があったわけです。
で、中共が、チベットに侵略を開始したのが、ほぼ1950年でありまして、その後、チベット人の独立運動を、何回にも渡って力で押さえつけですね。
犠牲になったチベット人は、120万人とも言われております。
その内訳はですね、43万人が戦闘や暴動で直接亡くなり、9万人が拷問で死に、17万人が強制収容所とか刑務所で死に、16万人が処刑され、残りが餓死とか自殺とか言われているわけです。
チベットに居住している人は、600万人と言われておりますので、その1/5が、中共によって殺されたというふうになります。
こういった数字はですね、とかく両側の国によって、えらく数字が違うものですから、今説明したのはチベット側のものなのですが、中共側が言っている数字ですね。
これは、戦争をした時の、動乱の戦果として中共側が発表している数字を合計してみますと、最初の反乱で4万人、第二次蜂起で6千人、青海省の虐殺で16万人、ラサの蜂起で1万5千人、中央チベット虐殺で9万3千人などが発表されておりまして。
これらを合計すると、120万人ではなくですね、約31万人と推定されます。
ただこれはですね、中共側のチベットの人口調査ですね。
中共側も、チベットの人口調査というのは1953年の国勢調査から出しているのですが、これは127万人となっておりまして。
中共側はですね、人口が元々127万人なんだから、120万人の虐殺は嘘だと言っているのですが、こういう議論をしないでですね、127万人の総人口のうち、31万人が殺されたという事ですから。
この中共側の計算ですと、人口の1/4が殺害されたと。
つまり、チベット側と中共側では、犠牲になった人の数は違うんですけれども、割合はだいたい同じでですね。
チベットに中共が侵略した事に対して、そこで死んだ人が、だいたい人口の1/4~1/5だと、こういう事が分かるわけですね。
これに対して、大東亜戦争で日本で死んだ人。
これは、非常に厳しかったわけですが、軍人、一般人を含めて310万人が犠牲になったわけですけれども。
昭和16年、つまり、戦争が始まった時の日本の人口が7200万人ですから、日本人のうち、戦争で犠牲になった人は4%、25人に1人に過ぎません。
もちろん、亡くなった方の絶対数が多いですから、本当に大変だったんですが、まぁ4%ですね。
この歴史的な事実の数字をもとに、このチベット侵攻をもってですね、標準的な中共の侵略方法としますと、チベット人というのは民族の誇りをもって、反抗をするもんですから殺されちゃうんですけれども、もし現在の日本が無防備で、中共が日本を占領したとすると、日本人の犠牲者は、約2500万人~3100万人。
だいたい、この前の第二次世界大戦の10倍くらいの人が殺されると計算されます。
これはつまり、日本がですね、中共の侵略に対する軍隊を持つ必要があるかどうかという議論はですね、まず冒頭で、日本が軍隊を持たず、アメリカとの集団的自衛権も放棄して、中共が日本を占領してきたら、3000万人の日本人が殺されるという事は、一応覚悟しておいた方がいいという事ですね。
チベットでやった事を、日本でやらないという理屈を、考えないなら、そう考えられます。
つまり、チベットが独立出来なかったのは、平和憲法がチベットに無かったわけではなくて、当時、中共に対抗出来る軍隊がいなかったという事ですね。
1950年から、ごく最近の2010年くらいまでも、継続的にずっとチベットは頑張って、中共と戦って来ましたからね。
50年間くらいに渡って、30万人~120万人が殺されたと。
人口の推定によるけれども、そういう事になるわけですね。
1950年当時、インドを支配していたイギリスがですね、チベットに自治権を認めるようにという事で、中共に勧告をしておりましたが、中共は、直接統治の道を選びます。
まぁ、チベットは占領できるだろうけども、日本は国が大きいから、日本全体を中共が侵略する事はないよ、という考えもあると思いますが。
チベットの面積は、123万平方キロメートルで、日本のだいたい3.3倍です。
ですから、中共にとってみれば、チベットを占領する地域の大きさから言えばですね、日本はその1/3くらいの国だという事なんで。
やはり、面積的にも侵略出来るという事になりますね。
ですから、まぁ、昔の恨みもあるし、中共が日本に侵略して来ると、日本全土を占領してですね。
自衛隊もいなくて、アメリカ軍もいなかったらですよ。
そういう事を主張している人は、いっぱいいるんでですね。
なんか今でも、集団的自衛権の問題で、集団的自衛権に反対するのが、何か流行りというか、文化人の証みたいになっていますが。
もしそれが本当であれば、日本が占領され、3000万人の人が殺害されるというふうに考えられます。
つまり、平和憲法があれば、中共は侵略して来ないというような考え方はですね、そもそも歴史的事実に反します。
もし我々が無防備で、中共の侵略を許すと、女子供を含めて3000万人殺されますからね。
それを認めるとした場合、私達、親の世代の責任は本当に守れるのかという事を、集団的自衛権について考えなければいけないと思いますね。
こう言いますと、集団的自衛権は、アメリカが日本を守るのはいいけれども、日本がアメリカを守るのは嫌だという、そういう事を言っているだけという人が多いんですけれども。
それは、あまりに親と子の関係ですよね。
アメリカに守ってもらうのであれば、つまり、アメリカ人の若者が、日本の為に血を流すという事ですから。
アメリカ人は、日本の為に血を流して欲しいけれども、日本人は、誰一人としてアメリカの為に血を流す事は嫌だという事であればですね、ある程度限定的であっても、嫌だというんであれば、それはやっぱり、こういう事を覚悟しなければいけない。
そこをですね、私はこれを押し付けるとか、私の意見がこうだから、これが正しいと言っているのではなくて、そういう議論をしなければならないのではないかと。
議論をすれば、3000万人殺されてもいいとかいう事になりますからね。
それはそれで、話が簡単になってくると。
そういうふうに考えます。