1月20日 バイデン政権誕生
新たに誕生したアメリカのバイデン政権のこれから、というお話をさせて頂きたいと思います。
1月20日、アメリカでは新たな政権であるバイデン政権が誕生しました。
しかしその誕生過程において、選挙を巡る混乱など、様々な事が起きました。
確かに、勝てば官軍でありますが、アメリカの有権者の3割近くが、そして共和党支持者の7割近くがこのバイデン政権は不正な方法によって誕生したと考えている状況にあるわけです。
当然、その不当性を信じる人たちの反発が強く、アメリカは新たな大統領の誕生を、素直に喜べる状況ではありません。
首都ワシントンDCは、就任式を巡り、ほぼ無人の状態になっています。
厳戒態勢で行われる大統領選挙就任式。
これは今のアメリカを象徴するものであるのではないでしょうか。
メディアなどではお祭り騒ぎでこの就任を喜んでいますが、実際、ワシントンDCは無人の状況になっているわけです。
バイデン政権による政策転換
そしてトランプ大統領は最後に140人超に恩赦を与えました。
その内容を見れば分かるように嫌がらせとも思われる訴追がされたケースも多く、トランプ大統領には多数の敵が存在した事が分かります。
また、それをメディアも煽りました。
逆にだが故にトランプ大統領の熱烈な支持者も多く、メディアはこれを分断と呼んでいましたが、元々アメリカ社会に内在したリベラルと保守との対立が表面化しただけであり、この冷戦の時代を象徴しているにすぎないとも言えます。
バイデン大統領は就任と共に、15の大統領令に署名し、連邦内でのマスク着用の義務化やパリ協定などの復帰など、様々な政策転換をするとしています。
しかし、よくよく考えてみればそれはアメリカという国家にとって枝葉の問題なのかもしれません。
バイデン政権による外交・経済政策
例えば外交戦略。
そして、中長期的な経済対策。
これをどのように運営していくかというものが、マニュフェストでも見えてきていなかったわけです。
そして、1兆9千億ドルという財政パッケージが示されておりますが、これは日本の民主党政権でのマニュフェスト同様で、全分野、全業種にお金を配るという事を中心としたものであり、それが短期的には経済対策になるが、中長期的な国家の発展を支えるものと言えるかどうかは別の話です。
また、リベラル勢力が求めている地球温暖化対策、グリーンニューディールに関しても、その内容はアメリカを弱体化させるものであるとも言えるわけです。
アメリカの強みは、シェールガス、シェールオイルなどによって世界最大の産油国になった事であり、エネルギーと食料、これを共に自給出来る事にあります。
そのアメリカの持つ強みを殺してしまうと言えるのがこのグリーンニューディールであり、決してアメリカにとってプラスになるとは言えない、という意見も強いわけです。
また、バイデン政権が目玉としているワクチンに関しても、そもそもこれはトランプ大統領及びトランプ政権が用意したものであり、ワクチンのワープ計画などトランプ大統領の実績を横取りしたのではないか、という意見も強いわけです。