中国や韓国と契約しても一切無駄な理由
そしてバイデンは、中国を国際社会の枠組みの中で制御していくとしているわけですが、中国の場合、法と契約の概念が、我々日本や欧米国家との間では、根本的に異なります。
それは、中国の儒教という歴史と文化によって成り立っているもので、これは単なる法に対する考え方の違いではなく、概念そのものが大きく異なるわけです。
我々や、欧米の法による支配。
法律が上位にあって、それを支配者すら法が縛って行きます。
それに対して、儒教型の法による支配というのは、支配者が法律を作り、支配者こそが法であり、それに従わせる、というものです。
つまり、契約という概念そのものが成立しないのが、中国や韓国など、儒教社会であるわけです。
これを一つのルールの中にまとめ込んだのが冷戦以降の世界構造であり、これが機能しなくなったが故に、トランプは新しい世界秩序を作るとして来たわけです。
しかしバイデンは、再びその秩序に戻ろうとしている。
これは出来るものではない、と私は考えます。