鍵を握るアメリカ上院選挙の結果
アメリカの上院は、任命権と法律の拒否権を持っています。
たとえ、バイデン氏が大統領になっても、共和党が上院多数を占めた場合、殆どの法案、任命人事で、共和党の合意を得られない人は、選ばれないという事になります。
また、バイデン氏が進めると言っているグリーンニューディールなども、ほぼ停止する事が確定します。
つまり、1月5日の上院選挙で、共和党が過半数を取る事が出来た場合、バイデン政権は、誕生直後からレームダック化するという事が、ほぼ確定しているわけです。
また、人事の上でも、共和党との合意人事という事になり、民主党の中の中間派、またはネオコンなどの共和党、民主党、どちらもの勢力に与する人以外、閣僚に選ばれないという事になり、現状の政権の継続に近いものになると言えます。
また、上院選挙で民主党が過半数を取った場合、グリーンニューディールをはじめとしたバイデン政権が言ってきた左派的政策が前に進む事になります。
しかし、民商党内を見た場合、同意人事などで極左勢力の躍進が予測され、より一層アメリカが左派的に動いていく、という事になって行くでしょう。
バイデン政権が出している政策の多くは、現在、韓国政府が出している政策とほぼ一致しており、経済的には、マイナスになる政策が多いわけです。
富裕層増税や、企業増税など、企業活動にもマイナスになる可能性が高いと言えましょう。
また、自然エネルギーなども、石油エネルギーに比べ効率が悪いため、アメリカの国際競争力の低下は目に見えています。
コロナ禍の中で、このような政策を取った場合、アメリカの弱体化が進むと予測されます。
そして、次の政権は4年後ですが、2年後には必ず中間選挙が待っています。
アメリカの場合、下院は2年で任期を迎えます。
そして、全改選となるわけです。
つまり、2年後の下院選挙で、民主党が負ける可能性も高いと言えるでしょう。
このような状況の中で、まずは大統領選の行方、そして、1月5日の決選投票の行方。
これを見ないと、何も分からない。
全てのメニューがテーブルに乗った状態が、現在続いています。