米国に泣きついた韓国
そして現在世界は、5大中央銀行。
アメリカと日本、アメリカとイギリス、アメリカとECB、アメリカとスイス、というように、中央銀行との間でスワップを結んでおり、
日本の場合は、アジア全域に、円スワップという形で、2次的な補償を与えています。
これに韓国は入っていなかったわけです。
このため、ヘッジファンドなどに狙われやすい状況にあった。
そして今回、通貨が暴落し、今度はアメリカに泣きついた。
アメリカとしては、自国の通貨が暴騰してしまう。
値上がりし過ぎてしまうと、国際競争力が失われますので、これは避けたい。
また、韓国が世界中でドルを買い占めると、結果的にドル建て債券全体の価格が下がる、金利が上がる、という事も防ぎたい。
この2つの要素から、リーマンショックの後に結ばれた9つの中央銀行との間のスワップを再開するという決定をしました。
韓国に対しては、600億ドルのスワップ。
通貨の両替枠を与えて、韓国の韓国銀行、中央銀行は、韓国銀行がお金を借りて、直接銀行に対してドルを貸し出せる仕組みを作ったわけです。
これによって、為替の暴落、韓国のウォンの暴落が止まるか、と思われたわけですが…
これがなかなか、うまくいっておりません。
国際社会は韓国を救うのか
韓国は輸出依存度が高く、韓国が抱える主要産業は、殆ど輸出に頼っています。
世界的な景気悪化の中で、この輸出が絶望的であり、同時に通貨の信用性も低い。
そんな中で、KOSPIと呼ばれる韓国の株価指数は下落を続け、ウォンは下落を続けている。
為替と株、これの同時安が、今、韓国を襲っているわけです。
ここから先は政治的な問題で、どこまで韓国が耐えられるのか。
国際社会、日本を含めた国際社会が、韓国を救うという選択をするのか、それにかかってくると言えるでしょう。