新型肺炎で止まるサプライチェーンと中韓経済
新型肺炎で止まるサプライチェーンと止まる中韓経済について、お話をさせて頂きたいと思います。
現在、新型肺炎の蔓延によって、中国経済は、致命的な影響を受けています。
中国のお正月である春節は1週間で、本来1月24日から1月30日までの間でした。
しかし新型肺炎の蔓延によって、この中国の春節の再開が遅れている状況です。本来31日から再開される筈の中国の工業生産は少なくとも2月9日迄停止し、工場によっては、再開の目途が立っていない状況が続いています。
特に肺炎の震源地である武漢においては、いつ工場が再開出来るか分かりません。
武漢の主な産品
この武漢の主な産品というのが自動車関連産品という事になります。
日本のメーカーでもホンダや日産のメーカーがあり、同時に、このホンダや日産の工場、アメリカのGMの工場を目当てにし、それのサプライチェーンを司る、中間製品のメーカーが様々あるわけです。
現在、工業製品の多くは、看板方式という形で、必要な部材を必要な量だけ調達する組立方式になっています。
そして武漢には、この様な自動車部品メーカーが多数存在するのが現実です。
韓国 現代自動車の生産がストップ
武漢の生産再開停止を受け、実際に韓国の現代自動車は、韓国国内で作っている自動車の殆どの生産が停止する見込みとなりました。
現代の場合、自動車で使うハーネスという重要部品を武漢のメーカーから調達している為に、生産が出来ない状態になってしまっているわけです。
それに対して、日本のメーカーは生産地を分散している為、韓国メーカー程の影響は無いと言われています。
そしてこれが長期化した場合、韓国の物の生産は止まり続ける事になります。