国会の閉会と野党の合併話
国会の閉会と、野党の合併話というお話をさせて頂きたいと思います。
12月9日、第200回臨時国会が閉会しました。
この閉会を巡り、野党側は40日間の会期延長と、内閣不信任決議案を出すと大騒ぎしておりましたが、結果的には、内閣不信任案を出せない状態で、国会は閉会に向かう形になりました。
これは、もし野党が内閣不信任決議案を出すのであれば、安倍総理、自民党側は、解散もあり得ると、野党側を脅したからであり、それをすると、野党は選挙に勝てないからだったと言われています。
現在野党の間では、立憲民主党と国民民主党との間で、合併話が持ち上がっております。
この最大の理由は、立憲民主党の側に、もう政党の資金が無いから。
お金がなくて、選挙を戦えないからではないかと言われているわけです。
今年の3月、立憲民主党の党のお金は18億円、議員の数は90人。
という事は、議員一人あたり約1800万円の資金しかありません。
また、6月に参議院選挙が開かれているので、参議院選挙で資金を使っているものと思われ、更に党の財政を圧迫していると考えられるわけです。
それに対して、民主党の財産、遺産を相続した形になる国民民主は、108億円の資金をもっていました。
3月の時点で。
となると、一人あたり、1億9000万円という計算になるわけです。
もし、国民民主と、立憲民主が合併して一人あたりで割ると、国民民主の側は、一人約1憶円の資金を損するという構造になってしまっているわけです。
逆に、立憲民主としては、国民民主の資金を手に入れて、一つになれば選挙を戦いやすいという事で、この合併話が出てきたと言えます。
年末に合併騒ぎが毎年のように起きる理由
また、政党助成金。
議員一人あたりいくらという形でお金を貰える政党助成金の基準日というのは、1月1日の議員の数によって、政党助成金、翌年度の貰える金額が変わるわけです。
ですから、もし合併をするならば、この1月1日までにしなくてはいけない。
だからこそ、この年末の合併騒ぎというのが、毎年のように起きるわけです。
また、国民民主には、沢山のお金がありますから、小沢さんのグループが、国民民主に入って行ったのも、納得行くでしょう。
しかし、ここで大きな問題が持ち上がるわけです。
実は、国民民主と立憲民主は、1つの党から分かれたものであり、双方、仲が良くありません。
更に、参議院側に関して言えば、国民民主と立憲民主の関係は最悪で。
国民民主の森裕子さんなどと、蓮舫さんなどとの関係は、最悪の最悪という状況になっているわけです。
ですから、一つになるという事自体が、考えられない状態だったわけです。
国会の途中で、野党側は、審議拒否をする。
桜を見る会の件に関して、審議拒否をすると宣言しましたが、この審議拒否が一夜にして壊れたのも、参議院の国民民主側が、議員の仕事は、議会に出ることである、と強く主張したからであり、衆参との、間の分裂。
国民民主と立憲との間の分裂によって、この審議拒否も、一夜にして壊れてしまった。
元々仲が悪いわけですが、選挙の問題、お金の問題でくっつかないと、やって行けない。
だからこそ、解散をしたくても出来なかった。
解散をさせる。
本来は、野党としてはこれだけ強い自民党。
解散をさせて、1議席でも奪うというのが、正しい選択なのですが、逆に自分たちの議席が減ってしまう可能性が高かった為に、この12月9日、200回の臨時国会は、終幕を迎えたわけです。
モリカケ3年、安倍8年。
志位の独裁19年。
桜切るバカ、森(ゆうこ)切らぬバカ。
渡邉哲也でございました。