米中5G覇権争い
今日はですね、5Gのお話をさせて頂きたいと思います。
現在、次世代の通信ネットワーク5Gを巡り、米中の間で一種の経済戦争が起きています。
この5Gというものなのですが、携帯電話には世代があります。
第一世代といのはアナログの携帯電話。
第二世代は、それがデジタル化した携帯電話。
第三世代によって、通信ネットワーク。
いわゆるインターネットなどに接続できるようになり。
第四世代、それが現在のスマホという事になるわけです。
そして、5Gになると何が変わるのかというとですね、携帯電話、スマートフォンの持つ技術などを利用して、自動運転、GPSと連動させて自動運転を出来るようにしたり、
スマートグリッドと呼ばれるような、電力を効率的に使う仕組みを作ったりといった形で、様々なインフラネットワークと携帯電話、いわゆる通信システム。
これがですね、一体化する事になるわけです。
当然、そうなって来ると、これまでの携帯電話に比べて、5Gネットワークが乗っ取られる。
また、5Gネットワークをテロによって破壊されるという事が起きますと、国のインフラ全体が止まるという最悪の事態も招きかねません。
軍事において、通信は戦略の要であり、戦略的優位性を担保するために必要なものという事になります。
米国通信ネットワークからの中国排除
この為、アメリカはアメリカの通信ネットワークから、中国のファーウェイ、ZTEという中国の2社を排除しようとして動いているわけです。
そして、世界各国に対して、5Gネットワークでアメリカを取るのか、それとも中国を取るのか。
ファーウェイを選択するのかしないのかと迫っているというのが現状という事になります。
5Gでファーウェイが優位な理由
現在、5Gのネットワークは3つの陣営に分かれています。
一つがファーウェイ。
そしてもう一つがノキア。
そして、もう一つがエリクソンという陣営に分けれているわけです。
その上で、ファーウェイはこの通信ネットワークから、基地局、そして端末まで一貫生産。
システムとして、一括で管理をします。
それに対して、ノキア、エリクソンは、システムは作りますが、その下にある基地局や通信ネットワーク全体の構築はしていません。
このためファーウェイは、優位に5Gでの展開を進められるわけです。
また、それを全てセットにした形で、ファイナンス、融資まで付けて、新興国に売り込もうとしているわけです。
それに対して、西側の2社に関しては、システムを作るもの。
基地局を作るもの。
ネットワーク全体を作るもの。
という形に、3つのレイヤーに分かれている。
これが、弱さでもあるわけです。
そこで、日本製はポスト5G。