沖縄に目を付けたチュチェ思想
沖縄で、まず前回の番組でも言いましたように、丁度私が国会の秘書になった頃に、少女暴行事件が起きて、もの凄い盛り上がりで。
沖縄でね、基地反対運動が盛り上がって。
基地を減らさなきゃという流れになって。
あれはあれば、僕は意義があったと思うんだけど。
沖縄だと。
沖縄の闘争を重視しなきゃなんないという風にね、彼らの本に書いてあったんですよ。
ここ最近勉強してんだけど。
それで、沖縄に色んなシンパを作って行ったんですよ。
で今、全国のチュチェ思想研究会の連絡会の会長は、沖縄の大学教授です。
沖縄の大学教授は、かなり沢山メンバーがいます。
確か、沖縄大学ですか?
そう。
沖縄大学もいるし、龍谷もいるし、沖国大もいるし、琉球大学もいます。
3つありますか?
うん。
ちゃんと、各大学、有名な人がいます。
で、今ね、これが大事なんだけど、90年代以降、全国集会ね。
日本で行われるチュチェ思想の信奉者たちの全国的な集会は、毎年那覇で行われます。
ですね。
将軍様の誕生日もやりますよね。
ついこの間ですね。
1月もあったんですね。
チュチェ思想新春セミナーって言うんですよ。
なんか、凄く勉強するみたいです。
で、ちょっと行った人の話も聞いたんですけどね、かなりガッチリ勉強させられて、後は交流会。
これはじゃあ、北朝鮮から講師が来るんですか?
あのね、朝鮮総連の人とか、朝鮮大学校っていう朝鮮総連が作った大学があるんですけど、そこの人が講師で来る事もあるけど、殆どその、日本でチュチェ思想研究会を作ったね、尾上さんというね、人がいるんだけど。
代表者はこいつやね。尾上健一。
元中核派メンバー、チュチェ思想国際研究所事務局長、国際金正日賞受賞。
恐ろしい奴 pic.twitter.com/ZuV4tx2DCN— hiro.uchi (@hirouchi5) 2019年9月29日
この方が報告したり、さっき申しました、沖縄の大学の先生たちが、沖縄の基地闘争とチュチェ思想とは、どういう関係があるかとか、そういう話をされる。
という事なんですね。
これは一つ質問いいでしょうか?
この金一家が、これ怒られるか分からないんですけど、向こうのその家族が、神聖視をされるわけじゃないですか。
その国家の中で、救世主的な位置づけになって、国をまとめて行くという話だと思うんですけど。
どうして日本人である違う民族が、そのチュチェ思想に同感というか、信じえるんでしょうか。
みんな聞かれるんですよ、これ。
でね、これはね、共産主義も多少ね、そういう要素はあるんですけど、思想というのはね、入り口というのがあるんですよ。
いきなり結論は持って来ない。
入り口はね、ごく当たり前の事から積み上げるんですね。
例えば、こういう事なんですよ。
チュチェ思想ね。
別名、金日成、金正日主義って言うんですけどね。
表向き、これはね、仏教でもね、顕教、表れる教えと、密教、隠れた教えってあるじゃない。
これは、表れている最初の命題。
「チュチェ(主体)とは人間が社会と自然の主人としてそれを主体的に変革させていく、つまり革命の主体、主人公は人民大衆であることを示す」
という。
要するに、世界を変えたり、社会を変えたりするのは、人民なんだと。
人間なんだと。
これは当たり前の思想でしょ。
言われなくても分かっているような。
言われなくても分かっているけど、彼ら、面白いんですよ。
それに、色々と理屈をつける時に、例えば北朝鮮はね、こういう事を言うんですよ。
沖縄でこういう事を言っていたの。
なんであんな強大なアメリカとね、ちっちゃい北朝鮮が対峙していてね、立派にね、持ちこたえているんでしょうか。
中国はもうね、経済は資本主義になって、貧富の差が出て、金権腐敗が出て。
ソビエトはもう潰れちゃったじゃないですかと。
今までのマルクス・レーニン主義とか、共産主義は、何か足りなものがあったんだと。
それは、実は経済システムとか、政治のシステムだけ変えれば、うまく行くと思い込んでいたんだと。
やっぱり、初めからこの人間が主人公になるという事はどういう事なのか。
これ、凄く精神主義なの。
人間が変わらなければ、変わらないって言っているんですよ。
人間の精神が変わらなければ、社会は変わらないという思想が、チュチェ思想なんです。
でも、北朝鮮はあれですよね。
もうだって、飢え死にするくらい国民は疲弊しているから
そうなんです。
だからね、都合の悪い事は聞かないんですよ。
こういうのね。
ちょっと宗教と似ているんだけどね。
宗教って言うと、宗教の人に悪いから新興宗教と。
まぁ、これは表向きなんですけどね。
これ特質の2ですね。
実はここに秘密がある。
チュチェ思想のね、本質は何か。
これは裏の、密教のものなんだけどね。
これはいくつも言い方があるんですけどね。
「社会的有機構成体論」というのがあるんですよ。
もっと言うとね、社会的政治構造というのがあるんですけど。
要するにね、人間は結びついて、一人では世の中を変えたり、大きな仕事は出来ません。
だから、協力をします。
社会を作ります。
国家を作ります。
その時に役割があるでしょと。
その時に、頭脳の役割。
それから、神経系の役割。
手足の役割がありますと。
で、頭脳のあたるのが指導者なんです。
頭脳が正しい方針を出すからうまく行くんだと。
神経系、要するに頭脳からもたらされた色んな考え方とか命令が、幹部というかね、党ですね。
朝鮮労働党。
こういうものを通じて、手足である民衆の隅々に伝わって行く。
民衆は手足として、役割を担って。
これが、渾然一体とね、団結して社会を変えて行く。
これを、社会的有機構成体という。
これをね、発見したのがチュチェ思想の最大の功績だと言っている。
だから、これがマルクス・レーニン主義と違うんですよ、というのを言っているんですね。