日本がかつては持っていた産業へのプライド
私の考えとしては、せっかく1980年から1990年にかけて、日本の産業というのは、毒物とか、放射性物質とか、汚いものをですね、たとえ薄めても海洋に捨てないというプライドでやって来た。
これが、やっぱり「日本の産業のプライドなんだ」
「信用なんだ」と言ったわけですね。
それをあの時にもっと更に言っていますが、日本の産業が発展している時は、そういう意識が強かったけど、最近はですね、景気が悪くなったり、後退したりしているので、とかくうまい方法で、お金を安くすればいいという方向になっちゃっているけれども。
そういう事では、日本の産業が、今後、繁栄する事はないだろう、という私の見解を述べております。
一つですね、足立先生はお忙しいので、なかなか私の話なんて聞いてられないと思いますが。
虎ノ門ニュースは、多くの方が聞かれるしですね。
私はやっぱり、一番、足立先生が言われた事ではありませんが、対談の相手かなんかがですね、「武田教授はいつも変な事を言う」というようなレッテル貼りはですね。
どうしても、レッテルを貼りたかったら、貼って頂いても結構なんですが、私は気に入りません。
それからもう一つは、人には考えの違う意見があるという事ですね。
だから、ロンドン条約についても、見方は何個かあるし。
それからもちろん海に流して捨てる昔の方式に戻したらいいじゃないかというのがあるけれども。
私は、日本は一流国であり、海洋国だから、やっぱり世界に率先してですね、出来るものなら、福島の汚染水を海洋に流さないようにするというのが、大切であるという風に思います。
トリチウムは科学的にも非常に難しい問題
トリチウムの問題は、非常に難しい問題なんで。
科学的に難しい問題なんですね。
ですから、政治的にこれを利用するという事はなくですね。
王道で行って欲しい。
それから、科学者がですね、嘘ばっかつくんですよ。
たぶん、科学者が嘘をついているだと思うんですよ、後ろにね。
「武田先生の言うのは違いますよ」
「放射線なんて彼、知らないんだから」
そういうレッテルを、次々と貼るんですね。
そうじゃなくて、きちっとした議論をして、そして日本の為に、日本の産業、子供たちの為に。
やっぱり我々は、意見の違う事を認めながら議論をして行くと。
これが、虎ノ門ニュースで私が発言した趣旨で。
是非、もう一回その部分を、お時間のある方は、見て頂ければと思います。