福島原発の汚染水処理に関する2つの論点
それでですね、私の論点は2つあるんですね。
1つは、放射性廃棄物の海洋投棄については、非常に歴史的にですね、各国から日本も含めて、疑念を持って見られているという事なんですよ。
要するに、「いいよ、いいよ」と国際社会が言っているんじゃなくて。
昔は、ビキニ環礁とかそういう所で大規模な原爆実験なんかがありましたから、海洋はかなり放射性物質で汚れておりましたからね。
そういう関係もあって、いいよという話もあったんですよ。
ところが、だんだん、だんだん、まぁ、海洋はやっぱり汚しちゃマズいじゃないかという事と。
もう一つは、やっぱり海洋というのは、全世界の共通財産ですよね。
水で繋がっておりますから。
ですから、その共通財産を一つの国が汚すという事はどうなのかという議論も、進んできたわけですね。
これは、国際的な進歩だと私は思っております。
ですからですね、まずは足立先生にちょっと、私の見解で、足立先生が自分の言われたことを修正されたりなんかする必要はありませんが、私の見解は、一応ロンドン条約というものを、基本にしてやろうと。
しかし、「廃棄したい」という人達がいてですね。
海に捨てたたいと、福島の。
放射性物質を。
それで、ロンドン条約は、船の上から捨てる時だけだっていうのが、そういうデマといいますかね、嘘が蔓延しているんですよ。
実は、新聞記者にも私はそういう質問を受けまして。
「武田先生、それは違いますよ」と。
「ロンドン条約というのは、船からの海洋投棄だけですよ」
というんですけど。
まぁ、そういう意味はあるんですね。
海への投棄というのは、船からの投棄とか、それから、川のですね、浚渫した川とかそういう土砂の問題とか、そういう特定の問題というのは存在するんですね。
その特定の問題を、私は問題にしようとしたんじゃなくて。
全体として世界は、海洋に汚いもの、毒性のもの、もしくは放射性物質みたいなものを投棄しないような方向で議論されて来ているという事を言ったんですね。
それをまた、細かく法律でやりますとね。
これで私が読んだのは、バックエンド対策という、放射性廃棄物の処理、処分というとこで。
タイトルは、「わが国の海洋投棄中止に至る経緯」というものを使って、さっきお話をしたわけですね。
したがって、まず我々は、日本国として、海洋にですね、少ない多いは別にして。
これはちょっと2段ありますからね。
危険か危険じゃないかという。
汚染水処理の海洋投棄が危険か危険じゃないかの前に
松井さんが言われたのは、「危険じゃない場合に限り」と言っておられたので、それを受けて私がですね、実は一つはですね、危険か、危険じゃないかの前に、出来れば海洋投棄はしない方がいいというのが、国際的な約束で。
日本も批准して、ちゃんとしようとしているという事を、まず言ったわけですね。
それは、法律論議になる前にですね、まずいいか悪いかとなる前にですね、我々は日本として、国際的に、放射性物質なら放射性物質、まぁ毒物もそうなんですが、どういう態度で今まで臨んできて、どういう方向で信頼性を得て来たか、という文脈でした。
私の虎ノ門ニュースを、もう一度聞いて頂ければですね、終始一貫、日本という素晴らしい国の評判を守るためには、どうしたらいいかという基本路線で、お話をしているという事を、納得されて…
そこだけは、私が言った、その趣旨ですから。
この前も私の文脈を無視して、なんか言葉尻を取られましたけど、足立先生であればですね、言葉尻を取られるという事はないと思うんで、一つお願いします。
ちょっと長くなったので、これを第1として、第2というのをやります。