国連軍司令部の権限を巡って対立
そして今回、文在寅政権になって、アメリカ側にこれを強く求め、アメリカはこれを承認しました。
これから、米韓合同軍は、韓国軍司令官がトップになり、アメリカ軍の司令官が、ナンバー2になるという事になったわけです。
しかし、これに対して、大きな問題が起きました。
先日の、合同軍事訓練において、韓国軍が指揮をしようとした所、この米韓合同軍は、あくまでも国連軍の指揮下にある。
国連軍はアメリカなので、アメリカの指揮権において、この軍事訓練をすると、アメリカが一方的に通告したわけです。
戦時統制権返還を目論んでいた文政権にとっては、面白くなかった事態でしょう。
現実問題として、現在は国連軍の司令部というのは、横田基地にありますので、横田が韓国軍を指揮する構造になっているんです。
文正仁 「国連軍司令部は撤収せよ」
これに対して出た発言が、「国連軍司令部は撤収せよ」
という言葉であり、これは米韓同盟の破綻。
在韓米軍の撤退を意味する言葉でもあるわけです。
文正仁の韓国核保有発言
更に、この文正仁(ムン・ジョンイン)さんは、タス通信の取材に対して、
「韓国側が核兵器を保有している場合、アメリカとの同盟の必要性はなくなるだろう。韓国はそのような兵器を持たないため(韓国で)米国の大きな影響が残されている」
「米国側が韓国と日本にそのような武器を製造する事を許可するならば、その地域での(米国の)影響は著しく弱まるだろう」
と、述べました。
更に言えば、「韓国側では、韓国軍が新たに核兵器開発をしようとした場合、6ヶ月以内に、韓国の技術だけで作る事が出来るだろう」
という事も報じられており、韓国の独自核保有についても述べ始めました。
北朝鮮との一体化による韓国の核保有
また、北朝鮮の核保有を認める発言をしているため、北朝鮮と韓国が一体化した場合、北朝鮮の核を、韓国軍が持つ事が出来るという論調も広がっています。
その前提において、日本は韓国とこれから、どのように付き合っていいのか。
自国の安全保障について、深く考えなければいけない時期が、やってきたのかもしれません。