高知県の台風被害が少なく大阪で多い理由
風もそうですね。
1年くらい前の台風で、高地あたりを通って、大阪で大きな風の被害を出した所がありますが。
私の記憶では、高知県の建築基準法の基準は、風速48メートルくらいだったですね。
大阪は、42メートルくらいでした。
だから、同じ風が吹くと、高知の方はあんまりやられない。
その時そうだったんですけど、大阪の方が、酷くやられると。
所が、テレビとかそういうのがですね、「いやもう酷くやられました」「今度の台風は酷い台風でした」というから。
攻撃と防御の関係が、頭から抜けちゃっているんですね。
つまり、何メートルの風でも、それに耐えられるような建築物は作れるんですけど。
あんまり頑丈なのを作ると、お金が掛かっちゃうんで、建築基準法である程度バランスして作るんですね。
ですから、本来は、あの台風くらいではやられないはずなんですよ。
ところが2つの事がありましたね。
高知県は元々基準値が厳しいのと、違法建築が少なかった。
大阪は、基準値が元々低いのと、違法建築が多かった。
これによって、大阪に大きな被害が出たわけですね。
千葉県台風被害と東電の責任を隠蔽するマスコミ
今度の関東の被害も、東京電力の電柱が倒れましたが、その写真を見てですね、私はこの電柱は何メートルの風で設計されているんだろうかと。
それに対して、何メートルの風が吹いたから、倒れたんだろうかと。
一生懸命調べましたが、現在のマスコミは、そういうのを伝えません。
殆どが、各局、各新聞が同じように、「酷い風だ、酷い風だ」と。
中には酷くてですね、「激しい風」としか書いていないで、「瞬間風速何メートル」とは、絶対に書いていないです。
私が小さい頃ですね。
まだ、日本が真面目な頃は、必ずそう書いてありました。
今度は、瞬間最大風速40メートル、最大風速20メートルでしたと。
それが報道でしたね。
だから、それに沿って、それと建築基準法とか都市計画に沿って、我々は今度の原因が、なんであるか分かりました。
もしも、東京電力が、風速基準とか、耐震基準に反して、送電線網を作っていて、被害を与えたんなら、東京電力が、損害賠償しなければいけないですよ。
被害を受けた人に。
それが嫌だから、マスコミも協力して伝えていないわけですね。
知識不足の気象庁の弊害
もう一つの問題は、九州の今年の災害と台風10号の問題なのですが、これは四国と九州の間を通って、北上した台風なのですが、その時に私、テレビに出ておりましたら、盛んに気象庁が、「九州注意しろ、九州注意しろ」と言っていました。
これに対して私はですね、そこでの解説では、「九州は台風の西側に当たるからあまり被害は出ないと思う」と。
こういう風に発言をして、その後、九州に行きましたら、「なんの関係も無かったですよ」と言うんですね。
これは、知識の問題なんですね。
やっぱり、こういう世の中になりましたならば、台風の東側はですね、南から上がってくる風で強く吹きますから。
ところがですね、西側はですね、通常は陸地を通ったものが来ますから。
雨も少ないし、風も弱いと、いう事なんで。
四国と九州の間を通る台風の場合は、九州側の被害は小さいというか、あんまり風は吹かないって言うんですね。
これに沿って、考えなければいけないと思います。
今日は、第一回なもんですから、私もついつい何か批判めいた事も入りましたけど、これから少しずつですね、批判めいた事は無くして、役に立つ正確なニュースだけを流して行こうと、こういう風に思います。