日本人が牛乳を飲むことの問題点
その中で日本人というのはできてきているので、日本人はよく言われるように、牛乳の中のいろんなたんぱくを分解する酵素もないし、したがって下痢なんかもするんですね。
それから、牛乳の中にはカルシウムが非常に多いんですが、ここが問題なんですね。
カルシウムが多いのでいいと言われるんですけど、日本人はお米と魚を食べるものですから、小魚をですね。
そこでカルシウムをとって、その小魚のカルシウムくらいで骨を作るようになってるんですね。
ところが牛乳なんていうほとんど飲んだことのないものを飲みますと、そこからカルシウムがドカッと入ってくるんですよ。
しかも、やっぱり丸干しだとか縮緬雑魚みたいなのを食べますと、カルシウムが過剰になっちゃうんですね。
身体はカルシウムが過剰になると思うと、カルシウムを体外に排出しようとするんですね。
カルシウムも骨を作るばかりでなくて、いろんなイオン的な作用とか、それから錯体と言って、難しいんですけど、シュウ酸だとかそういった錯体を作るという作用もするので、カルシウム濃度も一定にしておかなきゃいけない。
そうすると、牛乳を飲むと体内カルシウム濃度も上がるものですから、これはちょっとカルシウムが多いやと言って、カルシウムを放出しちゃうんですよ。
その時についでに骨も削っちゃうんですね。
だから骨が細くなるわけですね。
本当にカルシウムをとるために牛乳を飲むというのは、日本人には必要がないことなんですよ。
例えば日本人ですと、例えばお酒を飲めない、お酒っていうのはアルコールを分解する酵素なんですけれども、日本人の4割がお酒を分解する酵素をもともと持ってないんですね。
そのうち2割くらいは後天的に獲得することができるので、最終的にお酒飲めない人っていうのは5人に1人くらいになってしまうんですが、これはもう非常に世界的にも特異なんですね。
お米がとれて魚が豊富にあって、というところと言ったら、日本とかインドネシアとかフィリピンとか、そういうところしかないんですよ。
中国なんかだと大陸ですから、やっぱり大陸って言うと羊なんかも飼いますし、豚なんかものすごく食べますので、日本人とやっぱり相当構造が違うんですね。
ですから、日本人の場合の基本的な組み立ては、やっぱり日本食にあるんですね。
牛乳とうつ病や精神病の関係性
それで、牛の場合は従来は、牛乳の中に入っているタンパク質で日本人が咀嚼できないものがありまして、それがあるので腹を壊すということで軽く考えられていたんですけれども、
どうもその一部が脳に行って、うつ病とかそういう精神病の原因になるのではないかと相当疑われているし、私なんかが知ると、どうもこれ本当かなと思うんですね。
したがってまず第1に、私が思うには、牛乳の毒性がはっきりするまでは、1日せいぜい多くてもコップ1杯くらいに控えておいて、子供さんなんかも中心に、あんまり牛乳をガブガブ飲むということをやめたほうがいいと思うんですね。
日本人と牛乳という研究を、相当厳しく進めたほうがいいと思うんですね。
これに対して牛乳メーカーがかなり抵抗すると思いますが、私は牛乳メーカーも、そんな考えだったら今から食品業ってできないと思うんですよ。
やっぱりこれからはお客さんのことを考えて、自分たちの作っている牛乳がちょっと怪しいなと思ったら、非常に積極的に安全かどうかの研究に、むしろお金を出すっていうくらいの気持ちのほうが、これからの食品工業というのは成功すると思うんですよね。
もちろん、チーズなんかカルシウムが多いですからね。
そういったものもやっぱり問題があるんですよ。