中国はなぜ香港に手を出せないのか?
という事で本日は、なぜ中国は香港に手を出せないのか?
という事について、お話をさせて頂きたいと思います。
その前に、この一冊、「中国大崩壊入門」
徳間書店から発売中です。
中国で今何が起きているのか。
これから何が起きるのか。
日本企業への影響まで一冊にまとめてございます。
ご興味のあるかたは、是非書店でご購入ください。
という事で、本題に入らせて頂きます。
中国はなぜ香港に手を出せないのか。
香港というものが、どういうものなのかというのに関わってくるわけです。
中国にとって、香港の経済規模というのは、もう現在3%未満になっており、
ほんのわずかなものに過ぎません。
かつて、香港返還の時、香港の経済規模は、中国の約20%弱近くありました。
しかし、中国の経済が発展するにつれ、香港の経済割合というのが、どんどん低下して行ったわけです。
しかし、中国にとって、香港はなくてはならない存在であることも確かです。
中国が英国と約束した一国二制度の維持
1997年の香港返還。
この時、中国政府とイギリス政府との間では、一国二制度の50年の維持というのが約束されました。
一国二制度。
1つの国なんですが、2つの制度がありますよ。
この状況を、50年間に渡って維持するという約束が成されたわけです。
国が違うと何が違うのか。
一国二制度において、香港においては、イギリスが作った香港の法律。
これを50年間守るという約束が成されたわけですね。
世界の金融ルールの中心はイギリス
世界の金融ルールの中心はイギリス。
未だにイギリスのシティーが、世界の金融ルールを作っている。
例えば、ヨーロッパのECB(欧州中央銀行)が発行する債券なども、その法律的根拠というのは、英国法になっているわけです。
そして、アメリカのいわゆる金融に関するルールも、イギリスの金融ルールが中心になっている。
つまり、金融において、イギリスの法律というのは、世界共通言語なんです。