渡邉哲也
そして、サムスンが一番注力しているCPUになるわけですが、台湾のTSMCが、サムスンよりも1世代進んだCPUの開発を進めており、台湾において、量産する予定となっているわけです。
また、TSMCは、3000人の技術者を新たに雇用し、新たな工場を建設する予定でもあり、これが完成した場合、サムスンは不要になってしまう事になります。
渡邉哲也
また、液晶に関しては、サムスンや韓国メーカーが持っている、現在の工場設備は、8.5世代という古いものです。
それに対して中国は、10.5世代という新たな世代。
大きいガラスパネルを使った生産を開始しており、一枚のパネルから、現在、韓国勢が作れるのは65インチパネル3枚。
それに対して中国勢が作れるのは、65インチパネル8枚という事で、効率の問題から、もう赤字化が進んでいます。
このため、韓国での液晶生産は、終了する可能性も出ています。
渡邉哲也
そして、有機ELに関しても、中国勢の追い込み。
また、日本のJDI、ジャパンディスプレイなどが量産を開始するとしており、この分野においても、サムスンは後れを取る可能性が出てまいりました。
サムスンの行方は韓国経済全体の行方
渡邉哲也
このような状況の中で、トップであるサムスンの副会長、司令塔を失った場合、サムスンはこれからどうして行ったらよいのでしょうか。
そして、サムスンの行方は、韓国経済全体の行方と繋がっていくわけです。