米国 英国の合意なきEU離脱を支持
アメリカとイギリスなんですが、やはりね、話題になるのがブレグジット、イギリスの離脱なんですけれども、これに対してトランプ大統領がジョンション首相と会談をして支持を表明したという事ですね。
その後に自由貿易協定の締結をしたいという意思表示をしたと。
結局ですね、EUの離脱なんですけれども、離脱決定後じゃないと自由貿易協定を結べない。
そうですね。
ですから、仮の形で結んでおいて、離脱が決定した時点で即時発動させないと、貿易が止まってしまいますから。
止めないために、先にこういう前商談的な話をしていると。
アメリカとイギリスとの間では、特別な関係というのを何度も強調し、このような自由貿易協定を結ぶというような話をしていたと。
で、トランプはですね、ボリスジョンソンの首相決定前から、ジョンソンを支持するという明確な意思を出し、同時にハードブレグジットを支持するとしてきたわけですね。
それに対してドイツのメルケルなどは、ハードブレグジットはまかりならん、EUから出て行くな、と言っている状況で。
フランスのマクロンは、その間に挟まれる形ですが、ドイツのメルケルとマクロンとの関係は、比較的良好であるという中で、フランスとドイツは手を結び、イギリスは反発すると。
これ、第一次世界大戦とか第二次世界大戦の前のようなですね、ヨーロッパがそれぞれの国毎にですね、意志をもって動いていた時代のような動きに今なりつつあるという事になるんだと思います。
これもですねある意味ユーラシア大陸の大陸国家と海洋国家群、新たな枠組み作りの一環として見る事も出来るのかなと思います。
完全に機能不全か国連・G7
そして、ロシア復帰、G7結論出ず、というのが出ております。
アメリカはですね、このG7において、かつてG8体制というものがあったわけですね。
G8においていは、G7プラスロシア。
オブザーバー参加という形でロシアが入っていたと。
これがですね、クリミア問題をきっかけに、ロシアが追い出された形になったわけですが、これにもう一度ロシアを復活させたいという意思があると。
トランプは以前からロシアの復帰というのを言っておりまして。
この前提にはですね、いわゆる新国連。
新たな国連体制の構築を進めるとしてきたトランプの中長期的な戦略があるのではないかと言われている。
要はですね、現状の国連というのは完全に機能不全になっていると。
物事を決められないと。
特に、国連の中で必要とされる安保理ですけれども。
安保理自体がですね、ロシア、中国が入っているが故に、またロシア、中国が常任理事国という形で拒否権を持っているが故にですね、これまで国際紛争などを大胆に国連としてですね、介入できない状況がずっと続いて来た。
国連が機能不全だから生まれたのがそもそもG5で、G5の後継がG7なんですね。
これ、G7がG8になった。
ところが、国連そのものも機能不全と。
トランプ大統領の次なる狙い
そして、G7も機能不全という中で、これからどうするのかという事で、やはり新しい国連体制。
新国連と言われるものですね。
を作るという動きの中で、今のG7メンバーにプラスαロシアを入れる事によって、西側、東側、バランスの取れた、ある程度バランスの取れた構造体が作れるのではないか。
そして、逆に言うと、対中包囲網という、中国包囲網としてはそれが非常に有効ではないかと。
で、例えばですね、G8体制で安全保障理事会を作ったとして、いわゆる紛争の当事国は、発言権を失いますので。
例えばロシアがどこかに対して戦争を行った場合、ロシアの発言権はないわけです。
拒否権は発動出来ない。
とう形になるものですから、一国を入れるのはいいが、ロシアと中国、両方共入れるとなると、これまでと同じように、ロシアが紛争を起こすと、中国が拒否権を発動すると。
中国が紛争を起こすと、ロシアが拒否権を発動というように、物事を決められない体制が継続してしまうと。
ですから、物事を決められる新たな国際枠組みを作りたいと。
場合によったら、トランプはニューヨークの国連本部を返せ、とまで言っていますから。
で、実際に国連のですね、人権理事会からも離脱済みです。
ユネスコからも離脱済みです。
という具合に、どんどん万国郵便条約とか様々なですね、古い第二次世界大戦の当時作られた古い条約から離脱しているんですね。
WTOに関しても機能不全を起こそうとしていると。
12月10日で、最低必要な上級委員3人の条件を満たせななくなるので、必然的に機能不全になるというような状況の中で、新国連作りのある意味始まりなのかなという気がしないわけでもないです。
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