韓国に対する輸出管理の見直し
産経新聞、7月12日です。
韓国不正輸出の懸念照会
政府方針、戦略物資管理を分析という事で、半導体材料の韓国向け輸出管理の厳格化を巡り、日本政府が韓国で輸出管理を担当する部署が作成した文書の内容を含む戦略物資の輸出管理状況について、詳細な分析を進めている事が11日分かった。
政府関係者が明らかにした分析に基づき、日本側は今後、輸出管理に関する懸念事項を韓国に照会する方針だという事です。
実は今回明らかになった142件の摘発事例が、先週から日本側が主張している戦略物資の物資管理、不適切事例と重なるのかは実はよく分からないんですよね、これは。
だから、ここはもうちょっと詰めなければいけないのですが、今回の韓国に対する制裁、これはちょっと目的が徴用工問題に対して、あんまりにも向こうの反応が酷いと。
慰安婦の例の癒し和解財団とかいうのも勝手に解散させちゃったと。
あれに対する対抗措置なのか、あるいはこの輸出管理に対する措置なのか、話が2つに分かれちゃった感はありますが、私は制裁すること自体は、大いに結構であると。
最近の韓国の外交面に関する日本への態度というのは、あれは論外だと。
徴用工のあの判決の出し方も酷いと。
おっしゃる通りです。
それだから対抗としては結構な話であると。
輸出管理も厳格にした方がいいのは間違いないと。
ですからそこまでは…
あとついでに言えば、韓国の半導体産業は、日本の技術をかなり盗んでいる。
パクる形で、成長というのもその通りであると。
もちろんそれは、その背景には平成に入ってから、日本の企業が自分達のエンジニアを大事にしなかったというですね。
これは韓国の責任ではないヤバい話があるんですが、それは脇に置いておいて。
ですから、制裁を加えること自体は私は特に悪いとは思いません。
ただし、押さえておかなければいけない点が2つほどあると。
1つは、この輸出管理のですね、不適切事例。
要するに北朝鮮に流しているんじゃないかって話なんですよね。
特にフッ素関連の物質って、サリン製造に使えるっていうので。
それを北に流したんじゃないかって話ですが、それを問題にする、大いに結構です。
大いに結構ですが、だったら「北と前提条件なしに日朝会談やりたい」ってあれは何なんだ。
確かに。
もしそれが実現したとして、北側が1に制裁解除、2に過去の清算と称する大規模な経済援助を求めてくるのは確実である。
で、それを日本側が拒んだら、拉致問題が進展するわけがない。
はっきり言えば。
これを問題にしてなお無条件で日朝会談。
はっ?
それはちょっと、
「あえていおうカスであると!」
画像出典:YouTube
とまでは言わないけど、インチキ不協和ではないかというですね、そういうですね、疑念は拭えないわけですね。
中国ファーウェイに塩を送る日本政府の政策の矛盾
もう1つ、2番目。
韓国側、文在寅は、今回の日本の措置についてですね、
画像出典:日経ビジネス
「互恵的な民間企業間の取引を、政治的目的で制限しようとする動きは、韓国だけでなく全世界が憂慮している」
と批判しました。
で、この文在寅発言自体は正しくない。
正しくない。
的外れです。
ただし、あんまり喜ばしい形で的外れなわけではない。
どういう事かと言うと、全世界が憂慮しているというのは嘘です。
なぜか?
喜んでいる国があるから。
どこでしょう?
中国です。
中国。
なぜかと。
いわゆる5G、あの技術に関するですね、特許のシェアを見ますと、順番に世界ランキング、
1位ファーウェイ、2位フィンランドのノキア、3位サムスン、4位やっぱり韓国のLG、5位中国のZTE。
というわけで、現在、フィンランドのノキアを脇に置くと、中国系の2社と、韓国系の2社が、しのぎを削っているわけです。
ここで、日本の制裁措置により、韓国系が弱くなったらどうなりますか?
中国に行きますね。
ファーウェイに塩を送る事になりますね。
はい。
そして、中朝の国境を通じて、物を運ぶって、南北国境を通じるより、遥かに易しいという問題があるわけですよ。
なるほど。
だから、韓国を制裁するのは良い。
だけど、それで中国、もっと言えばファーウェイに塩を送るというのは大丈夫か?
というか、そういう結果になるぞと。
そういう副作用があるぞという事を分かってやっているのであろうなと。
確かに日本も矛盾していますよね。
ファーウェイのCM、未だに流れているっていうのを見ると、どうしたらいいんだろという方向性がいまいち見えない。
なんですよね。
しかもですね、これ今週ネットで話題になったディズニーが20年くらい前にムーランっていうアニメを作ったんですよね。
中国のお姫様が活躍する話ですよね。
なんですが、これの実写版を今度作る。
で、主役は中国人です、もちろん。
で、その実写版の予告編がネットで公開されました。
ところが、話題になったのが、実写版のムーランがですね、額になんか紋章みたいなのを筆で描いて貰うシーンなんですね。
赤い紋章なんですね。
それが、ファーウェイのマークそっくりであると。
そうなんですか。
というので、しかもこれ、戦うお姫さまだから。
中国の、中国軍を事実上賛美する作品を、アメリカの大手映画会社が作って、それがアメリカの大々的に公開されるんだと。
しかも、額にファーウェイマークと。
という事で、現在話題になっております。
なるほど。
色んな事に気が付かれるんですね、先生。
2019年7月12日