吉本興業からの「静観」の指示 その後の展開
そして24日、急遽、会社に全員が呼ばれました。
その時に、「全員、謹慎です」と告げられました。
もちろん僕は、僕自身は当然、謹慎をするのが当然だと思いました。
でも、僕と後輩たちの罪は、まるで違います。
その時に亮君が、「記者会見をやらしてください」「全部自分たちの口で金額、経緯、事実を伝えさせてください」と、声を上げてくれました。
「ダメだ」と言われました。
「記者会見はさせるつもりは無い」と断言されました。
亮君は、「辞めてでも、僕一人でも会見をさせてくれ」と声を上げてくれました。
その時、吉本興業、岡本社長が、そこにいた弁護士、社員、全て外に出ろと。
僕たちと岡本社長、5人だけになりました。
まず最初に、岡本社長がおっしゃったのは、
「お前ら、テープ回してないやろな」と言われました。
「回していません」
「そんな事をするわけありません」
「亮、ええよ」と。
「お前辞めて、一人で会見したらええわ」
「やってもええけど、ほんなら、全員、連帯責任でクビにするからな」と言われました。
「それでもええんやったら、記者会見やれ」と。
「俺には、お前ら全員クビにする力があるんだ」と、そう言われて、全員、何も言えなくなりました。
それが、24日です。
そのうちに、謹慎期間に入ります。
その間も、ワイドショー、色んな報道番組で、先輩、後輩、仲間たちが、辛い思いをしながら、僕たちに対するコメントを、本当に、本当に、言いづらかったと思います。
本当に申し訳ないです。
それを見ていて、やはりダメだと。
もう一度会社に、「引退してでも記者会見をやらせてくれ」と連絡しました。
何度も連絡しました。
それが、6月、違う、7月ですね。
7月7日、僕のマンションまで、吉本興業の、名前は言いません、一人が来ました。
「引退するなんて言わないでください」「話をしましょう」
そして、7月8日に、僕と亮君が行き、そこではじめて、「僕が全責任を負い、引退するんで、引退会見でもいいので、謝罪をさせてくれ」と岡本社長に嘆願しました。
「引退はさせない」「させるわけにはいかない」
そうおっしゃり、その後に、
「わかった」「謝罪会見はさせてやる」「そのかわり、期間はこちらで決定する」「それがいつになるかは明言できない」
と言われました。
でも僕たちは、「1日でも早く、今すぐにでもいいから、会見をやらせてください」とお願いしました。
「それは出来ない」「期限はこっちで決める」「それはこっちの権限だ」
僕は何度も言いました。
「会社のためにも、すぐにやるべきです」と。
「僕たちだけのためではなく、会社のためにも、すぐにやるべきです」
「期限はこっちで決める」の一点張りでした。