銀行員首切りのきっかけ
そうなると当然ながら、収益力を高めると言っていますけど、昔、護送船団方式が終わって、金融ビッグバンなるものをやった時に、色んな地方の信用金庫だとか、ちっちゃい銀行だとかが統合して行ったんですね。
統合したものがまた統合して。
で、統合して統合して、また統合したりとかするとね、要するに最初にあった人達が、どんどん首を切られる。
レイオフをするわけですね。
で、本当にこれ事例にあったのが、京都でも信用金庫の中のね、提携というか合併をするとですね、結局ですね、課長さんとか係長さんが、駐車場の整理をやらさせたりね、そんな事になって行くんですよ。
だから、元々ビジネスが成立しないので、人の首を切りたいと。
その首を切る丁度いいきっかけになって、こういうのをされるという事なんですよね。
人手不足だとか言われていますけど、金融機関はもうそういう状況じゃなくて、もう整理の対象にもなり得る状況ですから、なかなか厳しいですよね。
これから銀行は。
まぁでも、冒頭でも藤井さんおっしゃいましたけれども、デフレ脱却が出来ていない。
安倍政権の消費増税と日本の地獄化
そうですよ。
これ、しかもこれ、消費増税しますから、更に将来のデフレ圧力を高めますから、銀行はもっと地獄になりますよね。
ですからね、21日、投開票の参議院選では、消費税率10%引き上げについて、与党は予定通り10月実施、掲げています。
野党は凍結、もしくは中止を主張しているという事なんですけれども。
これでも、今、マイナス金利というよりかは、とにかくズバリデフレだから、地銀もヒーヒー言っていると。
苦しくなっている。
そんな中で、消費税がもし実施された場合というのは、日本どうなって行くのかと。
消費増税で日本の先進国脱落は確定する
日本経済は、僕の本でも書いているように、破壊されるんですよね。
で、いわゆる後進国化が、これで今進んでいますけれども、決定的になるでしょうね。
要は、先進国からの脱落がこれで確定します。
間違いない。
で、これはもうみんな分かっているんですよ。
だってね、僕、内閣官房参与やってて、反対しているでしょ。
本田内閣官房参与、
大反対でしょ。
どういう事情で辞められて、大使をやってらっしゃって、日本の帰ってきたのが、直接分からないんですけど。
これは大なる可能性で、抗議で戻って来て、直接総理に直談判されている。
で、岩田規久男日本銀行副総裁も
画像出典:zakzak
大反対を今されているわけですよね。
ですから、アベノミクスを支えた、初期の時点で5年間支えた人間が、皆とまでは言わないですけど、ほぼほぼ、その主要人物たちが反対しているんですよ。
だからこれは、それを言っているのに、全然政府は言う事を聞かないわけでしょ。
だからこれはもう、殆ど、丁度これは戦艦大和がね、
画像出典:wikipedia
この間、自分の雑誌の座談会でも『戦艦大和ノ最期』という、吉田満の、
クライテリオンで。
クライテリオンで、吉田満の戦艦大和ノ最期の文学座談会というのをやって、改めて、戦艦大和の状況とか歴史とかを振り返っていて、これ、消費増税と一緒やなと。
と思うのはですね、あの時ね、沖縄にアメリカ軍が来ると。
これはもう、総攻撃をかけなあかんと。
その時に、陸軍は特攻隊で、知覧から飛び立つと。
画像出典:livedoor
じゃあちょっと海軍もなんかやっとかんとちょっとまずいなと。
海軍の司令部大本営で、そういう事を考えるわけですよ。
それで本部でね、「ちょっと特攻しよう」というわけですよ。
そうしたらね、大和の全員がね、「絶対に沈められる」と。
だって、沖縄にはもう一番機からのアタック、攻撃があるわけですよ。
ほいで、こっちのはなんの護衛の飛行機もなくて。
それで突っ込んで行ったら、そんなもん、九州出たとこちょっとぐらいの所で、すぐやられると。
こっちに制空権があったら行っても意味があるけれども、これはもう、単なるこれ、
「特攻とか、特攻は少なくともね、敵艦に打撃を与える可能性を、それを最大化するために特攻隊が、零戦の特攻隊がある」
「ところが、大和の特攻隊にはなんの意味もないじゃないか」と大反対するんですけど。
「いやいや、これは戦局は五分と五分だ」と。
大本営発表をね。
「いや、五分五分じゃない」と。
「一ゼロだ」とこれは、「100ゼロだ」と。
「意味がない」と言って、何度も現場から打診するだけれど、「いや、いける」とか言って、大本営発表で行かされるんですよ。
そうしたら、案の定、徳之島沖で、轟沈すると。
そんな感じなんですね、今回の消費増税は。
だから、大本営は何を言っとるんだと。
だって、参与と岩田規久男先生とね、現場は「これはもう轟沈するんだ」と言っているわけですよ。
そうしたらね、もう死ぬ覚悟で、死をもって、特攻隊の方々はですよ、抗議をしたわけですけど。
大和の方がはね。
そんな事に、匹敵するような話だなと思いますね。