横浜銀行と千葉銀行が業務提携
横浜銀行と千葉銀行が業務提携する事を発表しました。
これは地銀の規模の中で行くと横浜銀行が1位で千葉銀行が3位という風に言われていますね。
その1位と3位の銀行が、地銀が業務提携をする事を発表したものです。
神奈川県と千葉県、これが地盤の両行が、それぞれの強みを活かして、収益力を高め、個人から法人向けまで幅広い金融サービスを提供出来るようにするという事ですね。
少子高齢化、あとマイナス金利政策などの影響で、地方銀行を取り巻く環境は、厳しさを増していると言われています。
今回この首位の横浜銀行と3位の千葉銀行が業務提携する、これ藤井さん、どういう風にお考えですか?
銀行不況 最大の原因
これね、今のご説明でも、この原稿にもありますけどね、少子高齢化やマイナス金利政策などの影響と書かれているんですけど、それもそうなんですけど、最大の原因は、インフレ率の下落なんですよね。
要するにデフレっていう事です。
デフレになると、皆が投資しようとしなくなりますから。
インフレ率が高いという事は、将来成長するという見込みがあるので、みんな、お金を借りて投資をしたら、回収できると思うんですよ。
ビジネスチャンスが出来るだろうと思うから投資をすると。
ところが、デフレの場合は、将来、ビジネスチャンスがどんどん悪化して行くという事じゃないですか。
物を買うのを控えたり、買いづらくなる、利用しづらくなる。
企業の内部留保が進む理由
そうなんですよ。
だからね、みんな投資しなくなって行くんですよね。
そうなると企業が内部留保すると、こう言われていますけど、企業が今、儲かったお金を色んな形で内部留保しているくらいですから、わざわざ銀行からお金を借りて、投資をしようと思わないんですよ。
で、借りて投資しようとしないと、これ、借りてくれないですから、金利が儲からないんですよ。
だから銀行がね、いわゆる普通のビジネスで儲からなくなっているんですね。
本業では。
だから、こういう連携をせざるを得なくなっているんですよね。
で、それがあるから、スルガ銀行の事件があったりね。
それから、今日もニュースでありましたけど、かんぽでなんか不適切な営業とか。
かんぽ生命。
かんぽ生命、やってたわけじゃないですか。
えぇ。
それはね、全部もうデフレのせいで、金融機関が死んでしまっているんですね。
元々、資本主義っていうものは、貨幣の循環なわけですよね。
その貨幣を循環させる肺とか心臓の役割が銀行なんですよ。
ところが今、血の巡りが悪い、貨幣の巡りが悪いという事ですから、もう心臓そのものが動かなくなってしまっているんですね。
資本主義が、今、断末魔を叫びをあげて、死にかけていると。
で、その先兵として、銀行、金融機関が死にかけているという事なんですよね。
この横浜銀行と千葉銀行について、今回はですね、あくまで業務提携なんですが、将来的には資本提携についても視野に入れ、協議を進めて行くと。