米国が引くと中国が侵攻する現実
その結果、何が起きたかといえば、いわゆる中国の南シナ海への侵攻であり、スービック湾にあるいわゆる岩礁部に様々な軍事基地、軍事要塞とも言える7つの人工島を作ってしまったという経緯があるんです。
これに対して、危機を強めたアメリカは、2015年、オバマとフィリピンの前大統領との間で、スービックに基地を再び戻すという約束をしたわけですが、これが、ドゥテルテ大統領の誕生によりペンディング、中断状態になってしまっていました。
これを復活させるというのは、今、緊張高まる南シナ海問題の一番のキーであり、これを復活させる事は、日本の安全保障にとっても、非常に重要な事だったわけです。
そして、5月30日、アメリカの上院軍事委員会ご一同さんが来ている中で、ドゥテルテも日本に来て、安倍総理と首脳会談を行ったという事になります。
まぁ、色々な噂がありますが、この過程において、フィリピンに基地を戻す話が出来たのではないかとも言われているわけですね。
フィリピンに基地を戻した場合、現在、沖縄の基地は、南シナ海と朝鮮半島に向けての前線基地的な役割を果たしています。
これが、フィリピンに基地を移した場合、アメリカ軍のフィリピン基地が出来た場合、沖縄の基地は、後方支援の基地と変わり、役割が大きく低下する。
日本の安全も、一気に上がる事が期待できるわけです。
そのため、日本としては、フィリピンにインフラ支援をすると共に、このスービックの基地の復活を望んでいるといえるでしょう。