理想を語る共産主義が大量殺戮した歴史
これは、皇室の問題と、共産主義の問題と、非常に近いんですけれども。
共産主義というのは、全くまともな考えなんですね。
働いている人が、みんなで富を分かち合いましょうと。
人間は、元々不平等じゃないんだから、という事だから、いい制度なんですけれども、結局は、もの凄く失敗しましたね。
もの凄く、大量に人を殺しました。
ソ連でもそうですし、中国でもそうでした。
共産主義になると、なぜか分からないけれども、人が殺されるんですね。
それも大量に殺されます、政府によってですね。
それから、宗教が認められないという点もあって、これも問題ですね。
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それから、私、共産主義の国に何個か行きましたけど、みんな共産党員が、もの凄く威張っていますよ。
もう、普通の人は、びくびくしまして。
「共産党員が来ますから」というと、もうみんな、びくびくびく、としているんですね。
これは、共産党員というのはエリートで、その人たちが何かを言えば、他の人達が、たちまち監獄に入れられるという事なんでしょうから、全く平等な社会とは言えませんね。
これは、共産主義の考え方自身はよかったんですが、人間には欠陥があるわけですよ。
本人がズルしたいとか、他人をイジメたいとか。
そういった事がありますので、一国の制度というのは、人間の欠陥を飲み込んだ制度でなくてはいけないという事ですね。
天皇陛下が防ぐ国家の転覆
人間は意地悪であるとか、そういう事があるという事を、最初から認めてですね、そして制度を考えなければいけない。
そういう点から言えば、皇室というのもやっぱりそうで、どうしても人間は、身分制度を作りたがるとかですね。
最後の重しがないと、国家転覆とか、そういったものが起こると。
そういったものに対して、まぁ、日本人は、「天皇家」というものを、発明したんじゃないかと思うんですね。
いつ頃発明したのか、3世紀とか4世紀くらいにですね、なかなか天皇家というものはいいものだと。
この天皇家というものを、我々の象徴に据えておけば、日本は、全体としては団結できるし、平和だし、身分制度もなく、出来ないのでいいじゃないかと。
天皇に、きちっとした生活さえして貰えばいい、という事で、天皇陛下は毎朝、ちゃんと日本の国民の為に神様にお祈りをしてくれるという、まぁそういう、まさに日本統合の象徴としてですね、いて頂くという事も、非常に重要ではないかと、私は思うんですね。
私たちの精神力、私たちの理性というものが、今、皇室がなくてもやっていけるかという事について、私は非常に疑問に感じております。
週刊誌なんかを見ますと、なにか皇室の中の特定の個人の問題をですね、
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表面に出して、そして、もし我々が特定の個人の性質とか、行動によってですね、皇室というもの、長い2000年の歴史の皇室というものを忘れてしまうという事になると、本当に木を見て森を見ずというか、全体に対する視点が失われているという風に考えられます。