韓国との未来志向を謳う岩屋毅防衛相の寝言
そんな事を、同じ政権の外務省が一生懸命している最中で、そっちが片付かないにも関わらず、防衛だけが、じゃあ一歩前に、未来志向で、なんて事はあり得ない話で。
何を寝言を言っておるんだ、という話なわけです。
それで、今会うタイミングではありませんよ、という話だったのに、どうしてもやりたいと。
大臣の熱烈な希望によって、では最低非公式だと、いう話に、どうやらなったようなんであります。
非公式って何なんだ?って話ですね。
今回の件も、中でどんな話が起きたかっていうのもオープンになっている。
カメラで撮った写真映像も出ている。
画像出典:The Korea Times
お互いに握手までしてニッコリして出している。
そして、終わった後には、大臣が会見の内容について、ぶら下がりの記者会見までやっている。
どこが非公式なんだと。
で、昨日、自民党の会議があってですね、防衛省の中で、「非公式という定義は一体なんなんだ?」という話をしましたら、「公式で無いものを非公式と言っております」と。
馬鹿かと、当たり前だろうと。
ただ、言葉だけがと。
実際に公式と全く変わらないじゃないかと。
「中身も全部出ているし、写真まで出ているじゃないか」って言ったら、「この写真に関しては、メディアのものではありません」と。
公式の会見の場合は、メディアが来て、最初に頭撮りとかをしているんだけど、「そういうメディアは一切入れておりません」と。
「じゃあこのカメラは、どこのカメラなんだ?」「どっからこの写真が出たんだ?」って言ったら、「公式のカメラマンに撮って貰いました」って。
じゃあ公式じゃないかと。
そんな馬鹿な言い訳なんですね。
結局だから、非公式と言いながら、公式にならなかったんだけど、準公式的な事をしとるわけですよ。
これ、外務省だったら絶対にやらないですね。
外務省が非公式って言ったら、これは絶対に表に出さない。
もっと更に言えば、部屋なんか取らない。
これはてだれってよく呼ばれるやつなんですけど、要は立ち話ですよ。
お互いに立ち話的にチョチョチョチョってやって、それがある意味、外交的な向こうに対するメッセージなんですね。
机に座って、椅子を並べて、あなたと今そういう話を出来る状態に無い、と。
だから、立ち話なんだと。
これが、外交的なメッセージなんですよ。
これを、外交のプロでもない、外交のプロトコールも知らないような防衛相の官僚に、そのまま任せて、大臣の意向だからと言って行った事自身が、とんでも無い大きな間違いで。
馬鹿じゃないか、という事を私は、自民党の中で、言葉は悪いですけど、という事で言いました。
非公式で、それもそう。
未来志向という言葉を勝手に使う岩屋毅防衛相
それから、そもそも外務省とか、今官邸は、韓国に対して、「未来志向」という言葉を使っていないんですね。
だから、外交白書の中でも、韓国の扱いっていうのは、凄く低く今なっていますし。
昨年定めた防衛大綱においても、周辺諸国の動向という事で、国別に色んな事を書いているのですが、韓国が一番下なんです。
これまではかなり上の方にあったんだけど、つまりそれはメッセージなんですね、政治的な。
韓国を我々は非常に重要視していないよと。
今の韓国の政権では、重要視するなんて、とても言えないよというメッセージなんですね。
そのメッセージをきちんと伝えなければいけない。
これが、徐々に徐々にだけど、韓国の経済界、あるいは行政組織、色んな人達、有識者、メディア…
だんだん、だんだん効いてきているわけですよ。
今や、韓国の方の新聞も、
「このまま本当に日本と反日、反日の一方だけど、本当にいいのか?」
「北朝鮮の方だけ向いていて大丈夫なのか?」
「国際社会から取り残されているんじゃないか?」
「日本から、あるいは欧米諸国からの韓国バッシングというのは、あまりにも酷くなりすぎていないか?」
という声が、どんどん今出始めているわけですね。
まだこれは、相手から「参りました」という事で待たなければならないタイミングなのに、自分からノコノコ出て行って。
しかも、話した内容と言えば、もう当たり前の「レーダー照射はあれは駄目です」とか言っただけで、向こうも「いや、やっていません」と。
「あなた達が低空飛行をしたのが悪いんでしょ」と。
「いや、我々はそうじゃない」と。
お互いの見解を言っただけで、何も得るものはない。
何も得るものが無いのに、会う必要があるのかって、外交上、絶対にこんな事はやらないですね。
河野大臣がよく言っていますけれども、「会って、結果が伴わないんだったら会う意味が無い」と。
会うなら会うだけの、きちんとしたなんらかのお互いに歩み寄り、あるいは成果が出る状況になってから、やっぱり会うんだと。
そうじゃないんであれば、立ち話ですよ。
もっと、更に言えば、まだ事務方のレベルですよ、それは。
それを向こうがなんか「会いたい」と言ってきている。
官邸にも「会っちゃいけない」と言われたのに、自分はちょっとパフォーマンス的に頑張っているフリを見せたいって。
お前はどこの大臣だ?っていう話ですね。
もっと言えばですね、今そうこうしている最中も、今この瞬間もですね、航空自衛隊、海上自衛隊の皆さんというのは、わが国の海、空、そこから入ってくる脅威を守るために、常に24時間体制で、警戒監視活動をしているわけですよ。
特に海上自衛隊は背取りも含めて、日本海で色んな活動をしているわけですよね。
もしかしたら、韓国の船に遭遇するかもしれない。
遭遇したら、彼らは今までのちゃんと手順通りに、きちんと近づいて行って、どこの船かというのを確認しないといけないから。
3マイルというのは、6キロですからね。
6キロ以内に入っていかなければいけないわけですよ。
そうした時に、向こうからレーダー照射をされる危険性がある。
レーダー照射をされるという事はロックオンですから、基本的には弾の入っている拳銃の銃口を突きつけられているのと一緒ですからね。
隊員はやれと言われたら、それはやるかもしれない。
やるんでしょう。
「いいか悪いかなんて考えるな」
「命令だったらやれって言われたらやるんだ」
こういう風にして、訓練を我々もしてきましたからね。
物事の善し悪しとかそんな事じゃなくて、命令通りにきちんと遂行していくっていうのは、これは善き自衛隊員の姿なんです。
そうでなければ困りますからね、逆に。
でも、彼らにも家族がいる。
彼らにも両親がいる、子供がいるわけなんですよ。
私の所には、そういった家族からの批判の声がもの凄く多い。
自分の息子、あるいは自分の旦那を、こんな危険な状況に晒している状況の中で、なんであんな笑顔で握手が出来るんですか?っていう。
画像出典:The Korea Times
それは当たり前でしょ。
非公式会談を早速韓国に悪用される岩屋毅防衛相
だから、防衛大臣として会うんであれば、きちんとそこを取り下げられる算段が出来て、初めてやるべきだし。
そんな算段が出来ないんだったら、絶対にカメラを入れるべきでは無いし、ましてや笑顔なんてとんでも無い話なわけですよね。
今回も実はまぁ、もうしょうがないと。
もうあの、わがままな大臣が言うからやるしかないという形で、セットされたみたいなんですが、それでもカメラは駄目、握手も駄目、笑顔なんてましてや駄目って事は、ちゃんと伝えたようなんです、どうやら。
私が聞いた所によるとですね。
にも関わらず、会談が終わった後に、「ちょっと写真1枚くらい、いいんじゃないか」と言って、カメラを入れたのは大臣自ら入れたっていうんだから、話にならない。
で、自分で握手をして、ニッコリ笑って。
おそらく本人は、今回の件で、何かが悪かったなんて、とうとう思っていないんでしょう。
いずれは韓国とも仲良くしなければいけない、中国とも仲良くしなければいけない、バカじゃないかと。
何を考えているんだって。
守らなきゃいけないのは、国益だろと。
ましてや、今のあなたの立場であれば、守るべきは隊員だろと。
隊員たちが、きちんと任務を遂行し、そして偶発的なぶつかり合いにならないように。
そして、今のこの安全が保たれるように。
そして、いざとなったらいかんなく能力の全てを発揮出来るような環境を、粛々と整えていく。
そのための様々な事をやるのが、大臣の仕事じゃないですか。
私がもし大臣だったら、韓国の国防相に会った時に、まず伝えなきゃいけないと思うのは、朝鮮半島有事になった時は、自衛隊機を入れられるのかと。
きちんとそれを考えて、オッケーをしろと。
でなければ、我々は法人企業も、あるいは観光客も含めた法人も、韓国には行かせられないぞと。
その時の邦人救出を、一体誰がやるんだと。
韓国軍がやってくれるのかと。
この事を、まず真っ先に言わなければいけないのに、こんな事なんか、全く会談の中で出て来ないわけですよ。
バカを言っているんじゃないという話で。
こういう事をですね、やらせる事によって、政府全体が問題視される。
そして、自民党は何を考えているんだと、我々の党全体の問題になってくる。
ましてや、一生懸命現場で頑張っている自衛隊員や外交マンは、たまったもんじゃないですね。
こんな人が出てきて、横口だされて、ちゃぶ台をひっくり返されて。
せっかくうまく行っていたものを、また根底から覆される。
向こうの中央日報はなんて言っているかというと、
「向こうはわざわざ出てきて、向こうからの要求に基づいて非公式会談をしたのに、謝罪もしなかった」と。
でもまぁ、「未来志向で今後前に進めて行きたいという事は、お互いに確認した」と。
で、ニッコリ握手ですよ。
何を撮られているんだ、という話ですよね。