日本人が尊敬されていた理由
日本人はなぜ尊敬されるのかと。
日本人が尊敬される1つの理由はなんなのかと。
これをですね、昨日から色々考えましてですね、それでまぁ、ちょっと迷うところがあるんですね。
誠実さとか礼儀正しさとか、そういうのがあるのですが、強さとかですね。
しかし、一番はっきりしているのが、最終的にはっきりしているのはお金だろうと。
という事で、お金と日本人というのを最初に持ってきました。
ちょっとこれには異論のある方もおられると思いますが、まぁ、尊敬される理由という事ですね。
日本人ほど、お金に淡白な民族というのは、あんまりいないような気がするんですね。
それはもう、2つ印象的な話がありましてね。
1つが、モース、貝塚のモースですね。
画像出典:八尾市
モースという人は、明治になったばかりの時に、アメリカからやってきた生物学者で、横浜に上陸してですね、当時出来たばかりの、横浜から汐留までの汽車に乗って、トコトコと上ってきたらですね、ちょうど鶴見ぐらいですかね、そこら辺の車窓にですね、貝塚の断面があったんで、ここにあるなぁと思って。
2枚貝の研究者でしたから、それを研究し始めたというので有名なんですが、同時に日本に長くいましてですね。
この話は、確かモースが書いた日本の日々かな、なんかそういうような書物に書いてあったものだと思うのですが、
「私は小銭を机の上に置いたままにするのだが、1日に何回、子供や下女が立ち入っても、小銭が取られた事が無い」
という事を、非常に驚きの事で書いてあるんですね。
日本人から見れば当たり前で、日本人は人のモノは取らないと、頂かないと。
まぁ、最近はちょっと乞食的な人が多いんですが。
それは、やっぱり日本人の基本なんですよね。
ですから、モースはアメリカ人ですから、アメリカという国は日本に比べて相当下等なので、人のモノであるとか、自分のモノであるという事よりか、自分がお金が欲しいかどうかというのを優先するという、簡単に言えば下品な国なんですよ。
アメリカ人には悪いけど。
ですけど、そういう国なんですよね。
日本は、お金が欲しいかどうかは別にして、人のものなら欲しくても取らないと。
人のモノであると。
そっちを優先するという素晴らしい国なので、モースがびっくりしたわけですね。
お金を返す日本人と返さない外国人
もう一つは、これは確か日本最大の商社の常務さんか、専務さんか、非常に偉い人とですね、かつて少しお付き合いがありまして、
その方が、私と食事をした時に言った事が忘れられません。
その人は、まぁ、巨大会社の役員さんで、上の方の役員さんですから。
ある時に、海外取引の事務所を担当していたと。
その時にですね、その海外の事務所の社長が日本人なら、これは殆ど100%間違いなく資金回収が出来る。
つまり、必ずお金は返してくるという事ですね。
商売ですから、色んな金の取引があるんですが、決済すべきものは、必ず決済して払ってくると言うんですね。
ところが彼がびっくりしたのはですね、私がそれを担当してびっくりしたのは、海外の事務所の社長が、たとえ外国人であっても、日本人が社員として一人いれば、資金の殆どは回収できるって言うんですよ。
彼が言うにはね、「日本人って凄いですねぇ」って言うんですよ。
その10人なら10人のその海外の事務所の中に、日本人が一人いるだけで、道徳的になっちゃうという事ですよ。
借りたお金は返さなければいけない。
商売上の決済は、必ずしなければいけないという事になる。
ところが、日本人がいないと、ごまかせれば、ごまかした方がいいと、こうなると。
だから、日本人から見れば、なんか韓国の方とか、中国の方がなんか嘘をつくと、言う風に思って腹立たしいんですけれども、それを逆に言えば、日本人だけが嘘をつかないで、他の人達は、借りたお金を踏み倒しちゃうんですよね。
だから、自分のお金は自分で使っていいけど、他人のお金を取ったり、騙したり、返さなかったりするっていうのが、いけないという事は、これはもう日本人としては当たり前なんですよね。
親からも教わるし、教わらなくても、日本の空気が元々そうですからね。
これは色んな事があるので、小話を少しお話しますと、イザベラ・バードだったかな、
画像出典:cultured creatures
東北旅行記かなんかなのですが、
ある所で宿に泊まる。
女中さんが本当に一生懸命やってくれるので、帰りがけに、宿を出る時に、女中さんに心付けを少し出そうと思って、お金を出す。
そうしたら、女中さんが、「私はそれは頂けません」と。
ちゃんと私は、自分の給料ですね、給料を頂いて、それで一生懸命やっているんですと。
言ったんで、びっくりしたわけですね。
あんまり学校にも行っていない。
見るからに貧しい恰好をしている。
だけれども、必要な、自分の職務以上は取らないと。
まぁね、すぐ言いたくなっちゃうんですよ。
今の学者なんかだってですね、自分の説をすぐに曲げて、地球温暖化とか、なんとか言っているわけですから。
ちょっとそれを思い出しますね。