日本を衰退させ続ける国債ファイナンス理論
これ、繰り返し言われないと分からない。
なんでかって言うと、まさに天動説を信じている人達が、地動説にならなくちゃいけない。
その転換。
信じられないことに、経済学は、天動説なんです。
そんな馬鹿な、と思うかもしれないけれども、馬鹿なんです、あの連中は。
よくあの、日本人のね、金融資産が1200兆…
そうそう、もう1800兆だけどね。
そこまでは国債発行出来るというのは、よく聞きます。
はいはいはい、そう。
国債ファイナンス理論。
まさに、真逆なんです。
政府が国債を発行すると、金融資産、国民のね、家計の金融資産が増える。
だって、プロセス的に、絶対にそうなるんだもん。
その制限は、金融資産の額ではなくて、そのインフレ…
そうです。
あるいは、国民の供給能力です。
さっき言いましたけど、例えば今500兆のね、国債を追加発行して、支出したら、とんでもないインフレになるでしょう。
それは、無理でしょうと。
無理だと思いますね。
というわけで、インフレ率、供給能力が、これが限界になるんですよ。
ここを理解すべきで。
という事はですよ、我々が、ちゃんと政府が財政出動をして、仕事が一杯あります。
しかも、継続的にあります。
じゃあ、という事で、我々が設備投資しようじゃないか、人材投資やろうじゃないか、技術開発しようじゃないか、とやって行くことで、国債の上限、発行上限は上がるんですよ。
供給能力は高まるから。
なるほど。
これが経済成長なんです。
なるほど。
どれくらいまだ上げられるかは、分からない。
それは、インフレ率を見ないと分からないですね。
たぶん、20兆は楽勝でしょ。
やりながらうまくその辺は調節すると。
そうそう。
だから、2%くらいが適正なインフレだとすると、3%、4%ってなったら、辞めるべきです。
財政拡大とか、国債発行を。
逆にこれはいい事で。
なぜかって言うと、要はインフレ率の制限を、財政が出来るっていう事なんです。
実際、出来ますよ。
最悪ね、インフレ5%、6%、7%と上がってんじゃねぇか、と言われたら、じゃあ消費税増税しようじゃねぇか、って話だけど。
あっという間に、インフレ率は下がるから。
そんな事、やっちゃいけないよ。
税制って、簡単に変えてはいけないから。
でも、財政出動を止めるって形で、インフレ率を抑制する事が出来る。
分かりやすいですね。
今は、インフレにならなくて、ならなくて困っている。
今そうですよ。
今はだから拡大しなくちゃいけない。
で、「そんな事言うけど、財政政策で、インフレ率の制限出来ない」という人に聞いてみたい。
じゃあ、消費増税後どうなった?我々はと。
14年4月の消費増税でどうなった?
あれ、財政政策です。
ねぇ、酷いですよねぇ。
結果的にインフレ率下がっちゃったでしょ、と。
今ゼロですよね、と。
という事で、実はね、このMMTの財政に適用した理論を証明したのが、わが国なんです。
本当ですか?
例えばですよ、政府がどれだけ国債を発行してもですね、金利は上がらない。
関係ないもん、だって。
銀行と民間の間で決まるから。
だから、例えば1970年と比べて、日本政府の負債は、152倍になりました。
152倍。
そんなに。
金利は元々9%だったのが、今ゼロ。
いや、マイナスか。
関係ないもん、政府の負債残高と金利って。
本当ですね。
安倍政権の消費増税という財政政策の大失敗
もう一つ、
「中央銀行が国債を買い取って、通貨を発行するとインフレになる」
これ、リフレ派理論の肝だったんだけど。
370兆円、日銀当座預金、日銀は増やしたんですけど、インフレ率はゼロ。
ならなかったんですか。
じゃあなんでなんなかったの?
それは、財政政策によるんですよ。
つまり、せっかくインフレになろうとしていた所で、消費増税なんて馬鹿なことをやったから、
需要がガクンと潰されて、インフレ率が下がった。
全部、日本が自ら証明しているんです。
だからね、MMT論者がね、すぐにね、引き合いに出すのが日本。
なるほどね。
やっちゃっているから。
やっちゃっているんだけど、安倍政権はこの事実を理解していなくて、緊縮財政という事で、国民から出来るだけ所得を取り上げて、財政黒字を目指そうとしてんだけど、さっきのMMTのポイントの3つ目を、ちょっともう一回思い出して頂きたいんですが、
政府の赤字は、その他の経済主体の黒字です。
逆に言うと、政府の黒字は、その他の経済主体、つまり我々の、赤字なんだよ。
赤字になるんですか。
我々を、貧困化させる政策をMMTが正しいと証明した日本国がやっているという、このゆがんだ状況を一体どうしたらいいんだと。
本当ですね、これね。
面白いでしょ。
これはなんでこんな事になるかというと、まさにお金について天動説だから。
お金って言うのは量に限界がありますよとか、銀行預金というものはどういうものなのか、誰も説明していないし、知らないから。
我々は知ってたけど。
これは、壮大なプロパガンダだったのかもしれないですね。