5G覇権戦争で本気になった米国
戦争において、最も重要なのは、情報です。
情報が、戦争の勝敗を決めます。
このプラットフォームを、中国側に取られてしまう。
これは、非常に軍事的に危険であると、アメリカが考えたからなんですね。
2012年、アメリカの軍のシンクタンクは、ファーウェイやZTE、中国製通信メーカーによる軍事スパイ行動が行われているのではないか、というレポートを出しました。
そこから、アメリカのファーウェイ、ZTEへの監視が始まって行きます。
そして今回、これまでの4G、第4世代と言われるものから、5G、第5世代という、新しい規格への切り替えが世界中で起こる事をなったわけです。
これまでの4G、4Gといのは、基本的にスマートフォンのように動画を送れたり、今どこで何をしているかというサービスが受けられる。
これが、いわゆる4Gのサービス。
それに対して5Gというのは、何が違うのかというと、これまでが単線の一般道路だったものが、高速回線になり、そして、情報だけではなく、医療や電力やスマートグリッドや自動運転という全てのインフラと繋がってしまう。
これを中国に取られるという事は、いわゆるテロが出来てしまう。
この環境を、アメリカと共有させてはならないという強い意志が働いているわけです。
日本に突きつけられる米国と中国の踏み絵
そんな中、日本においても、未だに中国とビジネスが出来るのではないか。
これまで通り、もっと中国からご飯を頂けるのではないか、などと考える甘い経営者が多いのが事実ですが、もうアメリカはそれを許さないとしておりまして、アメリカは中国を選ぶのか、アメリカを選ぶのか、どちらかにしろ、というのが強い要求になるわけです。
これから始まる日米の貿易協議においても、アメリカは、この条件を日本に厳しく突きつけて来るでしょう。