派閥の役割
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人間3人以上集まると、好きな人、嫌いな人で、派閥が出来ると言われています。
自民党の中にも、右派から左派まで、様々な考え方を持った人たちがいて、この人たちが、ある意味、党内での選挙で、党内でのパワーゲームで勝つために、合従連衡しているのが、派閥という事になってくるわけです。
この派閥の役割なんですが、派閥の最大の役割は、議員の教育、そして、議員の支援です。
基本的に選挙は自民党として戦いますが、各候補者を一義的に直接支援するのは、あくまでも派閥で。
派閥単位の支援を行って、そのうえで、党本部が支援する。
これが、自民党における、選挙制度の在り方という事になって来るんでしょう。
そして、この派閥には、もう一つの役割があります。
これは、各議員、当選した議員が、どの委員会に属するか、この属する委員会を決めるのが派閥であり、もう一つは、大臣になるための、大臣推薦を出すのも派閥なんですね。
例えば、国会には17の委員会があり、この17の委員会では、それぞれ別々の議論が行われています。
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例えば財務・金融、外交と、それぞれの委員会単位の別議論が行われて、それが予算委員会になり、本会議にかけられて、最終決定するわけです。
この際に、一つの派閥が一つの委員会を支配してしまうと、派閥の意見で国政が揺れる事になります。
ですから、派閥に何人という枠を与える事によって、意見が、党内の意見がまとまるように、一つの派閥に固まらないようにしているのが、派閥のもう一つの役割という事になってきます。
まぁ、このように言いますと、派閥というのが、ある程度、意味を持つものであるという事が分かるのではないか。
派閥が、悪であるかのように言っている人がいますが、そういう人たちは、選挙、いわゆる党内選挙、多数派工作というものを、理解してしていないのかもしれません。