デフレ脱却の特効薬はもう無い
アベノミクスという事でね、デフレの問題点は政権もね、把握していると思うんですけれども、実際に色々とやって来てはいるんだけれども、まだなかなか脱却までは行かないと。
これからどういう風にやって行けばもう少しよくなるんでしょうかね。
まぁ、特効薬というのは無いんですね。
無いんですか。
アベノミクス3本の矢で、特効薬と言えるものは、1本目の金融緩和。
これは、円安政策なんですよね。
で、他国に比べて通貨が安くなるとですね、例えば海外から物が入りにくくなるんですね。
通貨安ですから。
通貨が高くなると、例えば1ドルの物があります。
で、1ドルのものが、1ドル75円の時は75円。
それが120円になると、120円になる。
ですから、通貨が安くなると、海外から物が入って来づらくなるのと同時に、例えば日本で1本100円の大根があるとします。
1ドル75円の時だと、75円で大根が入って来てしまう。
そうなって来ると生産者は、75円まで値段を下げるか、それとも生産を諦めなければいけない。
これが120円になると、海外から物が入ってこなくなるのと同時に、この100円の大根を110円に上げる事が出来る可能性が出て来る。
余地が出て来る。
これはだから、アベノミクス1本目の量的緩和の効果なんですね。
日本国産の物を選んで購入すべき理由
それ以外のものというのは、基本的に漢方薬みたいなもので、緩やかにしか効いてこないわけですね。
ですから、5年かけて失業率も2.5%、完全雇用状態にまで落ちた。
これはいい事なんですよ。
で、デフレがまず何が悪いのか、デフレってどういう構造なのかって、今日、私が説明させて頂いたわけですが、それを見ている方が、みんな頭の中で理解して。
ですから、頭の中で理解してその上で、物を買ったりとか、行動に移して行くというのは、これ国民が共有するデフレは悪いものですよ。
で、デフレってこういう構造ですから、みんなでインフレに進めましょうね。
美味しいもの、国産商品を買いましょうね。
日本で作られているかどうかを後ろをチェックして、日本製の物を選択して買って行きましょう。
少し沢山高いお金を出しても。
という事を、地味に地味に続ける事によって、日本国内の景気は良くなるという事になるんだと思いますね。
日本は、主に外国から材料なり、食品を輸入して、日本国内で組み立てたりしているわけですけど、その円安政策が、あまり行き過ぎちゃうとそれがかえってコストプッシュインフレの原因になるって事は無いんですか?
まぁ、コストプッシュインフレの要因になる事は確かですが、その景気の押し下げ効果よりも、やはり円安による物の流入の方が、リスクとしては大きいんだと思いますね。
その辺もバランスを考えて。
バランスです。
なかなかすぐには明るい見通しというのは立たないのかもしれませんが、少なくとも消費税はちょっと辞めて頂いて、増税は。
ですから、米中貿易摩擦戦争というか貿易摩擦の問題ですね、貿易戦争の問題と、西日本尾大水害などを理由に、もう一度、消費税中止宣言をして頂けるかと思いますけれども。
政治的には条件は整いつつあるようなね。
ただし、総裁選が終わってからでしょうね。
タイムのタイムリミットはですね。
消費税増税を中止するなら、1年前まで。
そうなって来ると、2018年の9月までという事になりますから、総裁選が終わった後に、声明を出すのがよろしいのではないかと私は思っておりますけれども。
そういった所もね、予想しつつ見て行きたいと思います。
渡邉さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。