酷い法律が次々に成立する理由
脇雅史
内閣法制局に行かないんです。
それぞれの法制局が、衆議院の法制局とその参議院とあって。
それはね、もう力関係で、「お前らうるさい!」と言うと抵抗出来ないんですよ。
だから、議員立法でやればうるせぇ事無しに、必要な法律を早く通せると。
だから、私が読んで、その公務員関係の法律だったけど、「こんなの法律かよ」と。
酷い法律だなと、質問しながら言った事があるんですよ。
ちゃんと条文を読んでいくとですね、なんだこれというような事が平気で法律で出てきた。
で、最近の話をすれば、例の議員定数の話の時に、附則に「必ず、次の時までには必ず法律の措置を取ります」という事を書いて、その前の時にも法律には必ずが無かったから、「必ず」を入れたからいいでしょうと言うわけですね。
「おい、法律に必ずって何?」と。
「必ず右側通行です」って。
水島総
言わないですよね。
脇雅史
法律に書いてあったら、必ずやるに決まっているんですよ。
その法律に対して、「必ず」を入れたから良くなったんだと思うセンスが、もはや立法府足りえないと私は思うのですが、そんな事もね、あちこちで喋って来たけれども、全く話題にも誰もしないし。
その程度でいいやってんで、法律そのもののレベルがうんと落ちて、いらない法律ばっかり作っている。
で、みんな議員立法で法律作ったって喜んでいるんです。
自民党の中でもね、「一人一本出せ」とかね。
お前ら、バカじゃ無いかと。
法律はね、手柄にするためじゃ無いんだと。
自分で考えて出すんじゃなくて、世の中を見ていたらこういう法律が必要だという客観情勢があるから法律を作るんであって、頭ひねって法律作れって、バカじゃ無いかと。
それを本気でやっているわけですからね。
だからもはやね、駄目なんです。