官僚制を否定してきた弊害
脇雅史
官僚制を否定する。
官の権力は悪いもの。
その、権力否定をする方向で、今やみんな動いていますよね。
役人は悪い事をしている。
悪い事をしている人もいるんだけど、だから役人を無くせという方向で、ずっと動いて来ちゃったんですね。
悪い役人はいらないんだけど、国家にとっていい役人が必要なんですね。
その事を忘れて、とにかくどんどん数を減らして。
だから、統計だってどんどん減らすからあんな事になったわけで。
三橋貴明
そうですね。
非常に増えた議員立法の弊害
脇雅史
それからね、平成の御代に入ってから起こった事はね、議員立法がもの凄い増えるんです。
なぜかって言うと、内閣法制局という所があって、それはそれなりの権威のある組織であったわけですね。
ところが「あんなやつらに言わせずに俺がやる」なんて枝野が言っていた事があるけどね、内閣法制局長官の代わりに。
ところが、内閣法制局というのは、法律を通す時に一字一句、もの凄くうるさいんです。
で、各省から法律を出す時に、今までの法律との整合性とかをですね、その法律をやった場合の公平性とか、色んな観点から本当にもの凄い審査をしていたんですね、昔は。
それが面倒くさいものだから、その議員立法で行こうと。
水島総
はぁ、そういう事か。
脇雅史
議員立法で行きますとね、そこはすっ飛ばされるんです。
水島総
なるほどね。