日米FTAをFTAではないと誤魔化すセコイ話
はい、次ですけれども、これは今の話と関連するんですけど、
3月15日朝日新聞
日米通商交渉来月にもと。
日米FTAなんですけど、なぜかFTAと呼ばれない不思議な交渉が始まるという事ですね。
相変わらずTAGと強弁している。
日本側はね。
あれは、外務省の仮訳にしか載っていなくて、仮訳って効力は無いですからね。
あれはただ本当に日本が言っているだけ。
あの、FTAじゃないと、そもそもWTOにも加盟しているわけだから、特定の国との貿易協定って認められませんもんね。
なんでFTAって言わないんですかね。
今、変な言い方していますよね。
USJ…
USJTA
USがアメリカ、ユナイテッドステイツ、ジャパンのトレードアグリーメント。
USJTAと。
要は、FTAですよ。
FTAですよね。
これは去年12月に向こうが出して来た、アメリカの通商代表部が出して来た目標を見りゃあ分かるんですよ。
どう考えたって、あれはFTA以外の何ものでもでもない。
逆にFTA以外、認められませんもんね。
絶対に、結べるわけが無いんで。
取り敢えず、英語の公式文書、こっちは効力があります。
では、USJTAと言っている。
それを日本側がですね、仮訳、これは効力はありません。
で、それはTAGであると、強弁をして、現在に至ると。
物の貿易協定に過ぎませんよという振りをして、FTAをやるんだけれども、アメリカ側もFTAと言うと日本の世論が反発するのは分かっているから、じゃあ呼び方をUSJTAでいいですよと、こんな感じなんですか?
というレベルの話でしょ。
もう、いい加減にしろと。
非常にセコイ話で。
トランプが、例の金正恩との第2回会談がコケた時に、ベトナムで会見した時に、これからは日米通商交渉に本腰を入れるって言っているんですよね。
でも、アメリカ側もFTA、さっきのイギリスの話じゃないんですけど、別にFTAなんて言葉を使わなくても、実利が取れればなんでもいいわけですよね。
だから、どういう呼び方をしても日本の好きにしろよと。
ただし、内情はFTAですよという話ですよね。
だって、サービスも金融も、実は全部入っていますからね、あれね。
だからね、これこういうFTAとかTPPもそうだったんだけど、「バスに乗り遅れるな」とか、「一回やって乗ってみて、一回やってみて駄目なら辞めればいいじゃないですか」って言うじゃ無いですか。
そんなのイギリスの例を見たら、どれだけ大変か分かるでしょ、って事ですよ。
無理ですよ、バスを降りるのは。
飛び降りるか、二度と戻れない終着点に連れて行かれるかのどっちかしか無いので、戻ってくるのは今のイギリスの苦労を見れば分かりますよね。
どれだけ大変か。
バスが発車しようとしているからと言って、乗らなきゃいけない義理は無い、マル。
それだけの話ですね。
要は、だからそういう風に焦らせて、世論を誘導して賛成させようと、そういう事をやっているんですけど、こういうのに簡単に騙されちゃう日本国民というのも、相当にプロパガンダに弱いなとも思いますけどね。
日本最悪のプロパガンダ「財政破綻論」
プロパガンダで思い出したんですけど、最悪のプロパガンダは財政破綻論じゃないですか。
もちろん。
でね、今、その財政破綻論について、まぁ簡単に言うとね、日本政府が日本円建ての国債を発行して、日本銀行が日銀当座預金という円を発行して買い取っているんですけど、これでどうやって財政破綻するんですかというのが、私たちがずっと言って来たんですけど、
これがね、ようやくアメリカで真っ当な経済学として今、勃興しようとしていて、大論争になっているんだけど。
えっと、モダンマネタリーセオリーですね。
MMT
MMTは「現代金融理論」ではなく「現代貨幣理論」
なんか、日本だと、「現代金融理論」って訳されているんだけど、いや、「現代貨幣理論」だと思うんですけど。
貨幣でしょ。
マネタリーだからね。
なぜか現代金融理論って言っていますけど、これね…
金融ってファイナンスだから、現代金融理論だとMFTでしてね。
MMTと呼ばれている以上、これは「現代貨幣理論」ですね。
貨幣ですよ、そう。
これの何がポイントかと言うと、要は一番分かりやすいのは銀行預金なんですよ。
銀行預金ってどう生まれるんですかというと、普通の人は、いやいや私たちが一万円札を銀行に預金して、それで銀行預金が出来るじゃないですかという話なんだけど、この一万円札は、日本銀行の借用証書ですからね。
画像出典:Banknote Index
だから、日本銀行券って書いてあるの。
その話はいいんですよ、それはその通りなんだけど。
でも、おかしくないですか。
例えば、佐藤さんが3000万円銀行から借りようとした時に、現金紙幣を借りないですよね。
そんなやついないよ、絶対。
まぁ、袋に入れて、持って持てない事はないくらいですから。
面倒くさいでしょ。
面倒くさいし、不用心だし、それは当然、振り込んで貰う方がいいですね。
まさにそれがポイントで、3000万円を借りる時に我々が何を借りているかというと、銀行預金なんですよね。
通帳に3000万円って書かれるだけなんです。
じゃあ、その3000万円という預金、借りた3000万円という預金はどこから来たか。
今、佐藤さんは振込という言葉を使いましたけど、実際は違います。
書いているだけだからね。
数字を書くだけで、3000万円という預金というお金が発行されているのが、これが真実なんです。
銀行預金というは、銀行が何らかの借用証書と引き換えに、書くだけで発行しているんですね。
1万円札も、実は日銀の借用証書というのを我々が銀行に持ち込んだら、これと引き換えに書くだけで1万円という預金を誕生させているんだけど、これは実は、現実がこうなんだけど、誰も理解してくれなかった、今まで。
なんででしょう?
今や、書いてすらいないでしょ。
印字しているだけ。
数字を印字する事を、取り敢えず便宜上、振込という。
そうですね、あるいは、その今はデジタルデータになっちゃっているから、印字もしないですよね。
デジタルの世界で、数字を増やすだけでお金を発行しているんだけど、
一連の数字がデータとして出てきました。
これを振込と呼びます、便宜上。
なるほどね。
だから、物を振り込んでいるようなイメージがあるけれども、実はっていうのですね。