AKS 山口真帆暴行事件の調査結果を報告
2018年12月8日に起きた、新潟県を拠点として活動するAKB48グループの一つであるNGT48のメンバーである山口真帆さんが暴行・強姦未遂事件の被害にあった件で、運営会社のAKSは22日に記者会見を開き、男女5名ずつ合計10名の弁護士で構成される第三者委員会の調査結果を報告しました。
山口真帆さんへの事件が発覚した当時に劇場支配人を務めておられた今村悦朗さんが異動処分となり、元々はSKE48、AKB48、STU48のマネジメントに携わっていた早川麻依子さんを劇場支配人、岡田剛さんを劇場副支配人に据えた新体制で、信頼回復に尽力するとしていたNGT48。
記者会見は、株式会社AKS取締役松村匠さん、NGT48劇場支配人早川麻依子さん、NHT48劇場副支配人岡田剛さんの三人で行われました。
会見内で株式会社AKSの取締役である松村匠さんの主張によると、
・山口真帆さんへの顔面への暴行事件の実はあったが、メンバーの関与は認められなかった。
・今回の被疑者に対しては法的な措置を検討してる。
・今回の事件とは直接関係無いが、メンバーとの私的領域でのファンとの繋がりが求められたが、確たる証拠はない。
・私的領域での特定のファンを優遇する繋がりは不適切だと考えるが、道端で交わすことも私的領域での繋がりの範疇に含まれているなど、ファンサービスと、私的領域でのファンとの繋がりの線引きが非常に難しい為、私的領域での繋がりがあるからといって即刻処分するわけではない。
・メンバーとのコミュニケーションを増やし、相談・説得・指導を行うようにする。
・組織運営側に問題があったため、今までのNGT48内でのメンバーの私的領域でのファンとの繋がりを含め、メンバー同士の誹謗中傷などの風紀の乱れ全般において、今回は不問にする。
といった感じのようですね。
ちなみに調査報告書に関しては、NGT48のホームページで全文読むことが可能です。
▶ 調査報告書
山口真帆暴行事件 調査報告書を読んでみた限りでの印象
調査報告書を読んでみた限りだと、山口真帆さんが住むマンションの向かいに元々はメンバーが住んでいたけれども、既に退去をしていると。
そのメンバーが退去した後に、NGT48のファンの男性が引っ越してきて、その男性ら2人に山口真帆さんは襲われ、暴行を受けてしまったと。
そのため、山口真帆さんは、元々住んでいたメンバーがその男性らをそそのかし、自分を襲わせるよう仕向けたのだと誤解してしまっている可能性があるという風に読み取れますね。
また、山口真帆さんに対して、結果的に暴行をしてしまった男性2人も、元々、暴行・強姦をしようという意図があったというわけでは無く、山口真帆さんと単純に直接話をしたかっただけという風にも読み取れます。
山口真帆さんがマイクロバスに乗って帰宅しているという事を、暴行事件を起こした男性に伝えてしまったとされるメンバーの一人も、山口真帆さんを襲わせようという意図があったわけではなく、マイクロバスから降りた所で急に顔見知りでもあったファンの男性から質問をされ、思わず教えてしまったという事以上の意図を、読み取る事は難しいでしょうね。
ただし、山口真帆さんを襲った男性らは、この事件に至った経緯に、他のメンバーが関係しているといった供述もしているようですので、その点では疑問が残ります。
また、メンバーへの聞き取り調査によると、ファンとの繋がりを指摘されているメンバーは12名にものぼるといいますし、事件を起こした男性が、山口真帆さんへのマンション内での接触をメンバーに相談していたという話もあったりするようです。
ですがNGT48のメンバーが「山口真帆さんを襲うように指示していた」という事実までは確認出来ず、また、事件を起こしたファンの男性2人は既に不起訴処分となっており、その後の聞き取り調査への協力にも応じていないため、その辺の真相は、未だ確認できていないという状況のようです。
事件に関わった男性への聞き取り調査が出来ないため「真意及び信用性については検証できていない」という理由で、逃げているという状況もあるようですね。
結果的に、運営側としては、この調査報告書の内容からすれば、それだけでメンバーらを処分するという事は、現実的に難しいという回答に、ならざるを得ないのかもしれません。
また、運営側としても、メンバーに対して卒業や解雇等の処分をしてしまうと、そのメンバーが事件に関わっていた事に対しての「証明」のようにもなってしまいますので、裁くに裁けないといった状況もあるのかもしれませんね。