ブレグジットが揉めに揉める理由
ですから、イギリスが欧州から出ていくときに、この北アイルランドの扱いが大きな問題になってくるわけですね。
当然、島ですので国境といものが海で隔たれておりません。
当然、出入り自由な状況なわけです。
また、この北アイルランドと、アイルランドにおいては、アイルランド共和軍、IRAというテロリストがいたように、かつては様々な問題を抱えていたわけです。
そして、北アイルランドとアイルランドでは主要な宗教も違います。
北アイルランドがプロテスタントなのに対し、アイルランドはカソリックという構造でもあるわけです。
そして、ここの国境をどうするかというのが、今問題になっているバックストップと呼ばれる問題なんです。
イギリスとしては、この国境を戻すという事が最終目標になってくるわけですが、国境を戻すと北アイルランドの人達は、今まで自由に往来出来ていたアイルランドとの間に隔たりが出来てしまいます。
逆に、北アイルランドとアイルランドの間に国境を作らない、今まで通りとすると、グレートブリテン島と北アイルランドの間に国境が、物理国境が出来てしまう形になってしまうわけです。
これは今まで北アイルランドもイギリスの一部であるとしてきたイギリスの政治家たちにとっては、許せない事という事になってきます。
そして、この問題は解決のしない問題となってしまっているわけです。
まず、イギリスはブレグジットを決めたあと、2年に渡りEU側とどのような離脱をしていくかという事について、話し合いをしてきました。
そして、合意案というものをまとめたんですが、この合意案がイギリス下院議会で否決され、もう一度EUに再交渉を求めたわけです。
そして辛うじてEUとイギリスとの間で再交渉案がまとまったんですが、12日、この合意案をイギリスの下院議会が否決。
13日、ハードブレグジット、合意なき離脱案も秘訣。
そして、14日、延期をEUに要請を可決というのが現在までの流れになるわけですが、延期を可決したんですが、これでイギリスはEUに延期を依頼したんですが、EU側がどのような答えを出すかというのが、今の問題点となっているわけです。
EU側がもし延期を認めないとなると、最悪、合意なき離脱という事も現在考えられています。
また、一旦出ていくと言ったものに、延期しろという意見に対してEU内でも様々な不満が溜まっており、これが問題解決を厄介にしているわけです。