外務省に植え付けられた根深い贖罪意識
佐藤勝巳
我々の世界では有名な田中均さんという、元人がいますよね外務省に。
あの人から僕は直接言われたんですけどね、彼が北東アジア課長をしている時、彼と会ってね、「北朝鮮はけしからん」という話をしたらね、「いやぁ、わが日本は佐藤さんのいうようにね、北朝鮮を糾弾する資格なんてありまんよ」って、本当にあの外務省のですね、北東アジア課の応接室でそういうやり取りです。
つまりね、過去に悪い事をしたから、相手を批判する事は出来ないと。
私の体験から言うと、これはね日本のね新左翼の論理なんですよ、全く。
これはね、共産党だけは別ですけど、それ以外の新北派はね、全部そういう思想なの。
それを我々はひっくるめて贖罪意識と呼んでいる。
この贖罪意識がですね、つまり、植民地支配、中国への戦争は誤りであったと。
日本近代史の評価が、そもそも間違っておったと。
つまり、東京裁判の史観に基づいて、それで、申し訳ありませんという風になっているこの部分ね。
この部分を脱却するのに、もの凄い時間がかかった。
で、それをね払拭してくれたのが拉致問題だったんですよ。
これを北が認めた。
その事によって、とんでもない国が隣にいるんだ。
じゃあどうするかと、どうやって奪還するかと。
あの国からどうやって安全を守るかという意味でのですね、拉致された人たちは本当に気の毒ですけれども、済まないと思うけれども、あの問題が大きく贖罪意識の問題をね、変えて行ったというね、引き金ですね。
2012.04