大阪都構想とはなんだったのか?
大阪都構想とはなんだったのか?
都構想の賛否を問う住民投票、この前の日曜日に投票が行われまして、開票の結果、反対が賛成を上回りました。
これによって大阪市の橋下市長が掲げた5年に渡る議論が行われてきたですね、大阪都構想は実現せず、今の大阪市がそのまま存続する事になりました。
三橋さん、まずは今回の結果、どうお考えですか?
もう紙一重で、日本や世界が救われたかもしれないというくらいですね、壮絶な結果でしたね、これ。
あの、得票がですね、反対が70万5585、賛成が69万4844という事で、わずか1万741票差と。
その有効投票総数に対する差の割合って、1%も無かったんですよね。
だから、これはですね、もし藤井聡先生とかね、適菜さんとかこの番組でお馴染みの方がですね、あるいは学者のみなさんとか、あるいは都構想の中身を知ったね、日本国民の方々が反対運動とかをやらなかったら、多分負けていたと。
負けていたというのは、賛成がちょっと上回ったと、
大阪都構想実現で日本はどう変わっていたのか?
私にとって負けだから、当然賛成が勝って、それで大阪市が解体されて、で、大阪の経済というのが地盤沈下して、西日本が引きずられて、もの凄いこう一極集中になっていたでしょうわが国は、東京にどんどん人が集まって来て。
結果的に、首都直下型地震とかが起きてですね、ボンっと、国家存亡の危機、というような道じゃない方に、なんとか行ったと。
食い止めただけじゃちゃんと進んでいないんだけれど、そのくらい劇的な結果だったんですね。
今回の結果を受けて、橋下大阪市長は政界を引退すると表明しておりますけどね、
まぁ、すぐ戻ってくるんじゃないですか。
そうですか。
もう、「自分の人生から政治は消えた」みたいな事をおっしゃっていますけど、
だって、あの人、「2万パーセント出馬する可能性はありません」とか言って、平気で出る人ですから。
今度は、「人生」になりましたけどね。
そのうち、「宇宙」になるんじゃないですか。
「宇宙にかけて」とかですね。
どっちみち、信じちゃ駄目ですよ。
日本の政治が混乱し続ける理由
でも一方で橋下さんの政界の引退を惜しむ声というのも、
これね、結構重要なポイントで、なんで惜しんでんですかと。
で、都構想の話自体がおかしかったんだけど。
私ね、都構想の中身について知って、藤井さんとか私たちががんがん、がんかん発信していった問題点を知った上で賛成しているんだったら、それは価値観の問題だからよかったと思いますよ。
ただ、いわゆる保守言論人とか言われている人達も含めて、突破力のある橋下さんがやっているんだから賛成、とかですね、それがね、全体主義への道ですから。
誰が言っているかではなくて、何が正しいかというのをちゃんと考えろというのをですね、今回ぜひね、お一人お一人がですね、考えて欲しいんですよね。
例えば「安倍総理がやっているから正しい政策だ」って、そんなわけないですよと。
あるいは逆も同じ。
「共産党が反対しているから大阪都構想は正しいんだ」というこれも間違いです。
誰が反対、賛成じゃなくて、中身をちゃんと考えるという癖をつけないと、わが国はこのまま色んな政治が混乱して行ってですね、酷い状況になるんじゃないかなと、つくづく思いました。
どうなんですか?
これは、他の国にも言える事なんでしょうかね。
そりゃあそうですよ。
元々、こういうのの走りってギリシャですもん。
古代ギリシャの方ですよ。
だから、人類って2000年以上この問題に悩んできたわけですね。
これはあのプラトンのイデアってあるじゃないですか。
あれってそういう話ですね。
要するにみんなイデアではなくて影を見ていると。
それに踊らされて、それでイデアをちゃんと見れる哲人というんですか、その方々が、お前たちはちょっと間違っているよと言うとですね、攻撃されると。
まさに、今回の藤井先生ですけどね。