安倍政権で日本がこのまま衰退する理由
で、安倍政権はなんか国土強靭化とか、地方創生とか言っているからなんか財政を拡大しているように思うかもしれませんけど逆ですからね。
これは日本政府の資金過不足でございまして、
下が財政赤字が大きいという意味なんです。
で、リーマンショック以降、麻生政権と民主党政権期は、毎年だいたい4兆円くらいの財政赤字だったんですよ。
これは良かったんですよ。
ところがその後急激にですね、この赤字幅が縮小してきまして、本当にプライマリーバランスに辿り着くんじゃないかと。
これはいい事じゃないですからね。
なぜなら、この政府の節約した分、我々の所得が生まれなかったんで、我々は貧乏になっちゃった。
もし、安倍政権が民主党政権期の財政赤字の幅、別に拡大しろとは言わないけど、幅を維持してくれていたら、たぶん日本のGDPは5%くらいの成長率でした、毎年。
ところが実際は緊縮財政ですよと、いう事をやっていますよと。
でもね、さっきの大平正芳さんが福田内閣の大蔵大臣の時に、初めて通常予算で赤字国債を発行したんですよね。
その時に、「万死に値する」と。
「子々孫々に渡って私は償う」とか言っていたんだけど、その時の政府の負債残高って、
1972年だからこの辺かな。
その後グワーッと増えて来まして、82年に鈴木善幸が「財政非常事態宣言」をやって、95年に武村正義が、「財政破綻宣言」をやりまして、その後もずっと増えてきまして、1970年と比べたら、もう155倍なんですよ、政府の負債って。
でも、長期金利は世界最低水準ですよという事で、財政破綻なんて存在しないにも関わらず、それに縛られて色んな政府の機能を民営化したり、あるいは自由化したり、あるいは外資に開放という形でビジネスを作っているという事なので。
この流れが続く限り、日本は他の事にどんだけ色んな言論があったとしても、多分政府が国民を守る事は出来ないんだなという風に思います。
この流れを変えるかどうかなんで、緊縮財政という財務省の省是ですか、省是みたいなのをなんか打ち砕けない限り、日本はこのまま衰退すると思いますね。