グローバリズムを推進する巧妙な手口
グローバリゼーションのトリニティというのは三位一体というやつですね。
父と子と聖霊、キリスト教もそうですね。
で、グローバリゼーションのトリニティって何かと、何が一体になっているかというと「自由貿易」「規制緩和」「緊縮財政」この3つをですね、政策パッケージによって、グローバリズムというのは推進されるんですね。
自由貿易というのは、国境を越えた人、物、金の移動の自由化の事です。
というのを自由貿易と呼んでいます。
規制緩和というのは、国内の規制を緩和して、例えば農協改革だとか、電力自由化だとか、そういうやつですね。
で、「自由貿易」「規制緩和」この2つって、要は対象が国内か、国外かの違いだけであって、基本的には同じなんですよね、考え方が。
全てを自由にしていきましょう、小さな政府です、という話なんだけど、なんで「緊縮財政」が加わるんですか?って話なの。
必ず加わって来るのね、「緊縮財政」が。
これは何でだと思いますか?
日本に財政破綻も財政問題も存在しない理由
緊縮財政をやる事によって、あるいは、緊縮財政をやるという大前提の財政破綻論ですね。
財政破綻論というのが蔓延する事によって、はじめて色んな規制緩和とか自由貿易が、出来るようになって行くからなんです。
これはどういう事なんでしょうか?
今、日本には財政問題なんてありません、実際には。
実際には無いですよ、何しろ国債金利、長期金利がゼロのちょっと上くらいでしょと。
しかも政府の負債は、100%日本円建てなんで、日銀が国債を買い取ったら、実質的に消えちゃうじゃないですか。
で、消えているんですよ、今、量的緩和でジャブジャブ買っているから。
だから、政府に財政問題なんか無いんだけど、財政問題があるという事になっています。
財政破綻の嘘を使った民営化の手口
それでね、例えば社会保障、医療費。
これから高齢化で、どんどん、どんどん、社会保障の金額が増えていく。
医療亡国だってそんな事を言う人もいるわけ。
医療費がかかっていくわけですよと。
で、日本の財政の事情から、例えば様々な薬がこれから開発されていくだろうけれども、こういうのにまで保険適用して行ったらですね、財政がパンクしちゃうと。
というわけで、自由診療を入れて行こうと。
厳密には混合診療、これはもう始まっているんですよ。
患者申出療養(2016年4月から)という形で、自由診療のいい薬とかいい治療法を、保険適用しないと。
やりゃあいいのよ、本当はやればいいんですけど、やらないんですよね。
やらないで、自由診療がこう増えていくという形で、医療の自由化がだんだん、だんだん進んでいくと。
進んで行っているんですよ。
あるいは公共インフラの整備、公共インフラの整備というのはですね、まぁ散々日本は公共投資を叩けれているけれども、ピークの50兆円から、今は半分くらいになっちゃっているんですけどね、実際に減らして、叩かれて減らして。