乱高下するビットコインの価格
ビットコイン乱高下。
インターネット上で取引される仮想通貨の代表格、ビットコインの価格乱高下しています。
17日国内の主要取引所で、1ビットコイン220万円を超えたのをピークに先週一時最高値から39%下落、140万円を割り込みました。
仮想通貨の国内大手取引所のビットフライヤーでは、今年1月に1ビットコイン10万円程度だったのが12月にアメリカで先物市場が開設されることが決まると、
機関投資家などからの資金流入予想した思惑買いが進んで11か月で20倍を超えたという事なんですね。
田中さん、このビットコインを始めとする仮想通貨市場、これどうご覧になっていますか。
支払いに使えないビットコインの投機狙い
まず通貨って言うのはいろんな役割があるんですが、代表的なのは支払い手段ですよね。
ところがビットコインの場合は、支払い手段としての設定が多分失敗していると思います、これは。
価値がですね、これだけ大きく変動してしまうと、おいそれと支払い手段として使うのは難しいじゃないですか。
例えば一晩でですね15%、20%価値が暴落する通貨をですね、支払い手段にはなかなか出来ないですよね。
タイミングが悪くなったらですね、個人でも大損ですから。
そういった点で支払い手段としてはダメと。
じゃあ一体どういったものとしてビットコインは今成り立っているかというと。
投機目的の資産として成立していると。
ビットコインと地下アイドルの共通点
しかもビットコイン市場を見ていると、これ取引している人たちって言うのは非常に偏っているんですね。
個人投資家が中心で尚且つ日本人が多いと言う性格を持っていると。
なぜこんなにですねビットコインの価値が乱高下するかというと、以前この番組でもお話しした事あると思いますが、地下アイドルのファンと同じであると。
つまり地下アイドルというのはですね、ごく少数のファンを相手に商売をしているという感じですよね。
ファンが一人欠けるだけでも、すごくアイドルの生活と言いますかアイドルの価値、市場価値に大きな変動もたらす。
影響がある。
あと一人増えただけでも、また価値が急激に上がるというような形なんですね。
ファンの人たちの個性というのも、だいたいですねアイドルの事を大好きただそれで終わるんですね、嫌いになったら去っていくと、すごく両極端な行動をしやすいという点ですねビットコイン市場と似ています。
これ経済学的に言えば、薄商い市場というんですね。
商いの額だけは非常にビットコイン市場は巨大なんですが、ただ先ほど言いましたよね。
取引する人間、取引主体の個性が非常に一方向に流されやすいって言う事で、あまり多様化されていないと。
機関投資家も少ないですし、支払い手段としてビットコインを取っている人たちも少ないと。
投機目的だけで特定の国の個人が集中して現れているんで、乱高下を生み出しやすい。
これをですね、バブルっていうふうに捉えればバブル的な現象を招きやすく、また崩壊も招きやすいと。
非常に不安定な市場ですね。