水道事業民営化の卑劣なコンセッション
今日はですねこのままテーマの1つ目に行くんですが、卑劣な卑劣なコンセッションと。
卑劣を2回繰り返しているぐらい怒りを込めたテーマなんですが、
まずは記事を見て頂きましょうかね。
こちらでございます。
11月30日の朝日新聞なんですが、水道の公設民営、有識者たちが弊害を指摘しましたよとう事です。
今この水道法改正案というのがね参議院の厚生労働委員会で審議しているその参考人質疑の中でこういう事があったというニュースなんですね。
これは討論にもご参加いただきました橋本さんですね。
水ジャーナリストの。
発言されていまして、料金高騰や必要な設備投資が行われないといった海外の失敗例を挙げているんだけど、その前にね宮城県の村井知事が面白いことを言ってるんだよね。
今の法律では完全民営化か、完全公営化のどっちかしかないんじゃないかと、だから問題だと言ってるんですけどね。
じゃあ今のを変えると言ったら、完全民営化にやるってことじゃないですか。
なってしまうんですか。
あの違う、完全民営化か完全公営化のどっちかがか問題だって言って、2つしか選択肢がないから。
だからそれが問題だって、だからコンセッションなんだけどね。
これ非常に卑劣だって話をですね、ちょっと今日したいんですけど。
私は、別に水道民営化全く賛成していませんよ。
やるんだったら水道事業法、例えば電力だったら電気事業法っていうのがあるよね。
電気事業法に習って水道事業法っていうのを作って、その水道についてはその水道管から浄水場から、施設からサービスまで全て一つの会社が責任を持つべきだと。
電気がそうなんですよね、今のところ。
電気は電気事業法で、電力会社が設備持っていてサービスも提供して、全てが電力会社の責任って事になっているから。
いざ大災害とかがあって停電があったら、電力マンたちが懸命に復旧させるのはそういう事ですよ。
確かに。
だからそれはまだ納得するんですよ。
だから水道も同じ形で、水道事業法でやるって言うんだったら。
ところが現実は、こうなんですよ。
そうじゃないんですか。
水道事業民営化の卑劣な実態
水道のネットワーク、施設、水道管を含めた設備については今まで通り地方自治体が持ち続けます。
その上で、水道施設運営事業者これが民間の事業者ですけど、コンセッション契約を結んで、住民に対するサービスの提供であったり料金の徴収をやるんだけど。
もちろん株主、銀行から投資や融資を受けて配当金に払うって、その目的の為にやっているんだけど。
これ何が問題か、水道施設運用事業者はそのインフラの維持であったり修繕には一切責任を持たないです、だって自治体が持ち続けるんだもの。
一番おいしいところ。
おいしんですよ、これね日本で水道民営化が何故なかなか進まなかったのかってのと関連するんだけど。
これはね、自然災害が多いからです。
なるほど。
自然災害が起きて例えば断水、ここが痛んで断水だとかなったら。
そしたらその民間事業者が、責任もって直さなくちゃいけないの。
だからそうしろよと私は言ってるんだけど、それは嫌なんです。
お金もかかるしね。
しかも利益にならないじゃないですか。
という事でコンセッションというわけなので、水道事業者はその設備・維持管理には一切責任を持たないで、ここのおいしいとこだけをやりますよと。
且つこの水道料金についても、あるいは水道サービスの品質についてもここ黒で、黒い事業者になっていますけどまさにブラックボックスになってしまって、住民はもう分かりません、理解も分かりません。
という形で、それで例えばこの事業者が自治体が水道料金値上げするよ、サービスの品質下げるよって言ってきた時に、いろんな理由をつけてくるんですよ、世界の事例を見ていると。
そうすると結局答えられないで、自治体は一番大変なハードな部分の維持管理っていうのを自分でやり続けて、おいしいところだけをこう差し出すっていうパターンだったんです。
酷いですね。
卑劣でしょう。
自治体って言う事は、これ税金という事ですよね
そうですよね。
もちろん税金です。
だからいざ被害、震災とか大規模自然災害が起きた時にここの運営事業者は一切責任を持つ必要がないのでこう言うんですよね。
この自治体に対して、さっさと復旧しろと、そうしないとうちの利益が減るじゃないかと。
そういう事ですよね、酷いですね。
こういう民営化なんですよ。
水道民営化についてあれはコンセッション方式であって民営化じゃないからとか言う人がいるんだけど、だからダメなんだよ。
もっと酷いじゃないですか。
だから余計ダメなの。
やるんだったら全部責任持ってもらいますよ。
なるほど。
そういう水道事業法とかね。
そしたら、やらないでしょうね。
そうしたらやらないですよ、リスク高いから。
濡れ手に粟だから、これやりたいわけでしょう、このコンセッション。
これフランスのヴァオレアというか、ああいう水道メジャーがですね日本に参入したかったんだけど。
今までは、災害リスクっていうのはどうしても負いたくないと、だから入れないという事で、安倍政権が分かりましたじゃあ自治体がそこは持つことにいたしましょうと。
とんでもないじゃないですか。
それで上だけやればいいじゃないですかと。
これが今やっている水道民営化なんですよ。
これがまさに国を売るって言うね事だと思うんですよ。
フランスだけじゃないですよ、日本企業も入ってくるんだろうけど。
それでもね。
やっぱり水道、サッと、フランスがここで入ってくるわけですよね。
ノウハウもあるわけですし、強いわけですよ。