イギリスで水道を民営化した結果
水質ですね。
これも今のに関連するんですけれども、とにかく利益を出すという事が一般の企業、株式会社の使命なんですね、利益を出すってことが。
利益を出すためにどうするか、料金を上げる以外に何が出来るか。
人件費をカットします、人件費をカットする。
例えば何の人件費をカットするか、検診サービスだったり、水質チェックをする人を例えば派遣社員を使うとか。
そんなに専門性が高くないパートさんを使うとか。
いくらでも人件費カットというものは出来るんですけれども、本来カットしてはいけないところまでカットされた場合に水質は果たしてどうなるか。
公共だったら水質維持するという事が最大の目的に、最優先になりますけれども。
ビジネスの場合は利益が最優先。
これ事例があるんですね、イギリスでサッチャーさんの頃にたくさん民営化っていうが行われました。
新自由主義の、新自由主義政策っていうのが吹き荒れた頃なんですけれども。
水道民営化して、テムズウォーターというところが入りました。
料金はちょっと多少上がるかもしれませんけれども、水道管劣化してるから直しますねということで民間が参入した。
皆楽しみにしてた、やっぱり料金は上がりました。
でも水道管劣化してるし、直してくれるならなと思った。
さてどうなったか、そこの会社は赤字として利益を継承しました。
タックスヘイブンに移して、合法ですからね。
タックスヘイブンに本社を移して、実際の利益を赤字として継承した。
ですらか結果的に料金は上がったけれども、赤字なので水道管を直すお金はありません。
とういうことが起きて、イギリスの国民は非常に怒ったわけですね。
でも民営化でもう酷いことになったって事、イギリスの場合はそういうふうになった。
これは企業が悪どいからそうやってるわけではなくて、合法なんです。
合法なんですね。
民営化するとサービスは上がり料金が下がるという嘘
利益を上げるために人件費カットも出来るし、料金を上げることも出来る、サービスを下げることも出来る。
でも政府は、競争原理が働くからサービスは上がるし料金は下がると言う、本当でしょうか。
水道の場合は、電気と違って1本の水道管が1つの地域を通ってますね。
ということは、競争が存在しないんです。
そうですね、確かに。
競争が存在しなければ、1つの地域を一社の水道会社がやることになる。
そうなった時に、サービスを上げて料金を下げて他の会社と競合する必要がない。
水道民営化のメリットは株価が上がる事
聞いてるとデメリットばかりというところが目立つんですけども。
ラジオネーム「とらまるさん」から質問が届きました。
水道民営化のメリットって何かあるんですかという質問です。
メリットはですね、株価が上がる。
株価が上がる。
その水道ビジネスの、利益が出れば儲かるということですね。
民営化で劣化した水道管をほったらかされたイギリス
同時にどうなんですか、その水道管今劣化がどんどんしてますよね。
対応年数40年と言われて、これからどうするんだと言う事が問題になってる、だから民営化だというような事、流れになってるような感じがするんですが。
水道管はこれ直されずに、そのままほったらかしという可能性、イギリスの例がそうですよね。
これは必ずしもそうとは言いません。
企業がその気になれば直すことも出来ます。
ただし、それを縛る法律がないんです。
電気とガスに関しては、電気事業法ガス事業法という法律があります。
これはガスや電気の安定供給は、事業者が責任を持つというふうになってるんですね。
ところが、水道事業法ってないんです。
確かにそうですね。
ないので、じゃぁ絶対に直してくれるかどうかという保証はないですね。
もっと言ってしまうと、例えば都市部だったら料金上げて徴収たくさん出来るから、じゃぁ都市部は直そうとなるかもしれない。
過疎地はどうか、高齢者ばっかりで人口が少ないところは水道料金もそんなに取れない。
そういうところをわざわざ、設備投資して直すかどうか。
海外の事例で問題になってることの1つは、設備投資がなかなか行われなくなってしまった。
日本の場合も法律で義務化されていないので、これはどうなるかは分からないですね。
不安ですね。