自己認識を怠らない事の大切さ
自分は自己認識をして、そして過ちなきを期してきた。
こういうように私は自分で考えているんです。
自己認識をせざる人は、過ちを犯す場合が多くなります。
自分の力を低く見過ぎても、仕事は出来ません。
自分の力を誇大に見たならば、失敗いたします。
そういう所が、非常に大事やと思うんです。
皆さんは、これから幾多の仕事をなさる。
1年毎にどういうような変化が起こるか分からない。
しかしその場合でも、皆さんは皆さん自身というものを採点していかなきゃいかんと思うんです。
「今の自分は50点の力がある」という事を自分で考える事が出来るかどうか、それが正当に出来たならば、私は非常に面白いと思うんですね。
どんなに悔いても過去は変わらない。
どれほど心配した所で、未来もどうなるものでもない。
今、現在に最善を尽くす事である。
松下幸之助