記者会見場で質問させて貰えないという欺瞞
そしてこの仕組みなんですけれども、幹事社というのがあって、数カ月に一度、新聞社とテレビ局、例えば官邸の記者クラブだと、新聞社とテレビ局がセットになった形で、変わっていく。
そしてこの幹事社が、その会見を全て仕切るという事になっています。
ですから、所属する新聞社や所属するテレビ局、記者などはその幹事社に対して、こういう質問をしたいという申し入れを行うわけです。
そして、時間調整などがなされて、質問される。
これが、いわゆる記者クラブにおける記者会見の仕組みという事になっているわけです。
某新聞社の記者は、「記者会見場で質問をさせて貰えない」とかですね、「これは政府が悪い」などと言っていますが、これを仕切っているのは、あくまでも記者クラブであって、その時の担当している幹事社の責任で、時間や質問内容が決められるという仕組みになっています。
官邸記者クラブは官房長官の時間の無駄
そして、日本の官邸記者クラブの最大の問題は、わざわざ毎回官房長官が質問に受け答えしている所にあるんだと思います。
海外などでは、政治家が説明わけではなく、プレース専門の報道官という人がおり、彼らがいわゆるメディア向けに記者会見を行っているわけです。
日本においては、わざわざその度毎に忙しい官房長官が時間を割かれている。
これこそ時間の無駄だと、私は思っております。
今日は記者クラブ制度について、お話を致しました。
渡邉哲也でございました。