官邸VS望月衣塑子の熱くもない戦い
現在熱くもない戦いが繰り広げられております官邸VS東京新聞記者(望月衣塑子)という事で、記者クラブの闇という事について、お話をさせて頂きたいと思います。
メディアが報じない記者クラブの正体
そもそもですね、この記者クラブというものが何なのかというお話になってくるわけですが、この記者クラブというのは、あくまでも民間の任意団体であります。
特別に何か資格があって、行われている何かの公的な団体ではないという事をまずは理解してください。
そして、この記者クラブというものなんですが、各省庁別にそれぞれ記者クラブがあり、同時に政党などに対しての記者クラブも存在する。
この記者クラブというのは、それぞれが独立してはいるんですが、全て共通して言える事というのは、既存の大手メディアが支配しているという事なんですね。
元々、日本においては新聞の発達の方が先でした。
そのために、新聞協会に加盟する古くからの新聞社と、新規に出来上がって来た新聞の系列にあるテレビ局が、この記者クラブというものを牛耳っているわけです。
ここにはいくつかの問題があります。
記者クラブの最大の問題点
1つ目の問題、最大の問題は、この新聞社やテレビ局、古くからの大手資本が牛耳っており、新規参入が難しいという所にあるわけです。
大手の新聞社などは、新しく出来たネットメディアや、フリーの記者などをその記者クラブの記者会見に入れたがりません。
そのために、一種の既得権益化しているわけですね。
そして2つ目の問題は、この単なる民間団体である記者クラブというものが、事実上、省庁や政府の記者会見、殆どを牛耳っている事にあるわけです。
この記者会見場というのは、記者クラブの部屋もそうなんですけれども、基本的に、公的な施設の中にあり、その費用などを公が負担している場合が多いわけですね。
これは、単なる民意団体に対する利益供与と見る事も出来るわけです。