和牛の受精卵を大阪在住の男が中国人に売却
2018年7月、日本の和牛の受精卵が中国に持ち出されようとされていた事件で、流出元が、徳島県の畜産農家である事が判明しました。
この事件は、2018年の7月に、自称大阪府で飲食店を経営する50代の男が、知人からの依頼で、液体窒素で凍結保存された和牛の受精卵と精液が入ったストロー数百本を、動物検疫所での手続きを通さず、フェリーで中国に持ち出そうとしていた事件で、中国の検閲当局で輸入が認められず、日本に強制帰国させられた事で、事件が発覚したという事のようです。
中国の検閲当局というのは、中国共産党の行政関係機関なわけですから、日本による海外への和牛の受精卵の密輸を防ぐ網は、完全にすり抜けられてしまっているというわけです。
中国検閲当局が、持ち込みを禁止しなければ、日本の畜産農家が長年に渡って研究し、作り上げてきた和牛の知的財産が、中国に盗まれてしまっていたというわけですね。
安くて美味しい牛肉が入って来る事はいい事のようにも感じますが、日本の畜産業にとっては大打撃でしょうし、もし日本の畜産業が壊滅して、畜産業を外国に握られてしまうと、それこそ食の安全を、外国に握られてしまう事態になってしまう危険性もあります。
中国としては、最近でもファーウェイ問題で、嘘つき・泥棒というイメージが根強いですし、日本に中国人労働者を激増させる移民法の事もありますから、今回くらいは、日本に恩を売っておこうという事で全て返してくれたのかもしれませんが、
もしかしたら、ストローは元々数百本あったという事ですから、数本くらいは、軽く盗まれている可能性も、ゼロではないというわけですね。
それこそ、持ち出そうとしていた国が韓国だったら、いったいどうなっていた事でしょうね。
実際に、日本のいちごのブランドである「とちおとめ」は、韓国に無断で持ち出され、勝手に交配し、ブランド化し海外に輸出して稼いでいたりするそうですしね。
日本の畜産業の根幹を揺るがすような重大な事件であるにも関わらず、なぜか、今のところ、犯行に及んだ男の国籍も名前も公表されていないようです。