共産主義での経済の崩壊は無い
じゃあ、振り返って本題の共産主義における経済の崩壊はあるかというとですね、本来資本主義でも経済の崩壊は無いわけですから、共産主義の場合は、経済の崩壊は無いと思うんですね。
というのは例えばですね、赤字が出来ますね、焦げ付きますね、焦げ付いたやつは国家が買い取ったりして、結局はそこで収めてしまう。
赤字の吸収会社を設置してですね、国家がですよ、そこに赤字を入れて、それで赤字を出した人は処罰をして、商売を出来ないようにして、そうしていけば、崩壊ってしないんですよ。
つまり、経済自体が崩壊しているわけではなくて、崩壊しているのは金融システムとか、仕事のシステムという資本主義の中のシステムが崩壊しているんですね。
そうすると、金融システムも仕事のシステムも、土地のシステムも全く違う中国の共産主義の場合はですね、いわゆる崩壊は起こらない。
じゃあなぜ、ソ連とか東ヨーロッパが崩壊したかといったら、これは経済の崩壊では無いんですね。
共産主義の崩壊は経済ではなく政治の崩壊
遠い原因が経済の崩壊であり、それによって国民に不満が溜まり、崩壊したのは経済が崩壊したんじゃなくて、政治が崩壊したわけです。
ですから、中国の場合も今までの共産主義の崩壊の例に沿って、崩壊するならですね、まず経済が不調になり、国民の生活が苦しくなり、その結果、政治に不満ができ、一党独裁制が崩壊すると、こういう経過ですので、結局は現れてくるのは、経済崩壊じゃなくて、政治崩壊だという感じがするんですね。
少なくとも私のように、科学的にものを見る場合はですね、事実を積み重ねて解析するわけですから、資本主義は時々ブラックマンデーとか、リーマンショックとかいうのが、80年に一度くらいは訪れる。
これに対して共産主義というのは、やっぱり同じように80年くらい経つと、政治的に崩壊するという事ですから、戦後すぐに出来た中国共産主義は、ほぼ70年は経ちましたので、制度的には、あと10年くらいで、政治的に崩壊するという事になりますので、
この崩壊は、ソ連の崩壊のようにですね、貧乏になった後に、数年か10年くらいのうちに崩壊するという事ですので、私たちが、ブラックマンデーとか、リーマンショックのような、資本主義体制下で起こる崩壊とはですね、かなり様相が違ってくると。
これは我々の資本主義の方をですね、もう少し見直す必要があると、そういうふうに思われます。