NHKの嘘のつき方
今で言うとNHKみたいなものが、申し訳ないけど、嘘を色々とついているわけですね。
例えば一つの例ですけど、他にもいっぱいありますが、織田信長と浅井長政が戦った小谷城の姉川の戦いで、最後、小谷城は落城するんですが、その時にNHKは常に、小谷城に火をつけるんですよ。
小谷城は燃えていなかったんです、落城する時。
だけど、燃えさせた方がドラマチックなんですよね。
あそこには、お市の方、信長の姉でしたかね、それが嫁いでいた。
だから、紅蓮の炎の上がる所で、いかにしてお市の方を救ったか、なんていうのは、小説としてはいいわけですよ。
だけど、史実として放送しているのに、紅蓮の炎が上がる小谷城をNHKは必ず使うんです。
なんで使うのといったら、映像としていいからというんですね。
こういうのが、実は嘘なんですよ。
権力側の嘘なんです。
権力側の嘘というのはですね、露骨な嘘じゃないんですよ。
言い訳が出来る嘘なんですね。
映像が大切ですからと、これは史実じゃないんですよ。
「史実として、歴史として見ている人がいるんですか?」
なんて、しらばっくれる事が出来る所で、嘘をつくんですね。
政府の嘘も見抜けない金にまみれた報道と学者の質の低下
今度の政府の統計の嘘もそうなんです。
じゃあ、嘘を防ぐのは今まで社会では誰だったかというとですね、それは報道と学者だったんです。
報道と学者はそれぞれ教授とかですね、記者とか言ってですね、やや独立していたんですよ。
会社と独立している。
一応、お金とは切り離されていたわけですね。
したがって記者はですね、新聞記者はどちらかというと、腰に手ぬぐいをぶら下げて、メモ帳と鉛筆をもって、足で歩きまわって、出来事を拾ってくると。
そういう感じが、記者だったんですね。
実は、そういう記者は、私が40代くらいの時にはいました。
日経新聞の忘れられない記者がいます。
よく取材に私の所に来ました。
必ず、真面目にメモを取って行って、そしてなんか夜に飯でも食いに行きましょうと言ったら、必ず断りましたね。
「私は新聞記者ですから、取材先からご飯をご馳走になるわけにはいきません」
と言って、帰りました。
その記者は、私の研究がダメになる時に、終わりになる時に、凄く長い、大きな記事を書いてくれました。
その記者は、ずっと私の研究を取材し、ちゃんと取材をしてくれて、その結果を報じてくれたわけですけど、今はそんな記者は全然いません。
もう、ワインの種類を詳しく知っている記者ばっかになりましたね。
福島は安全と言って自分は逃げた4大新聞とNHK記者
原発の事故が起こった時に、福島にいた記者は、4大新聞の記者、NHKの記者は、みんな引き上げました、東京にですね。
そして、3カ月か4カ月が経ったら、福島に行きまして、福島の人達が放射線防護服を着て、仕事をしているのにびっくりして、「なんであなた方はそんな服を着ているんですか?」って言った、「いや、新聞とかNHKが安全だからと言っているから」だと言って。
安全だと言っている人は逃げていたんですね。
そういう記者になりました。
それから、記者会見を聞いていると分かりますね。
今の記者会見というのは、記者会見から何か得ようと思って記者会見をしているのではなくて、通り一遍の質問をし、下を向いてパソコンで記録をしているんですから。
人の顔色を見てやらないと、記者というのは役割を果たせないわけです。
と、記者の文句とかNHKの文句を言っているように見えますが、