世界が目覚め始めたナショナリズム
ヨーロッパで今なに起こっているかというと、いわゆる民族主義政党が台頭してきているんですね。
今までEUのメンバーだったイギリスが脱退を決めたっていうのはみなさんご存じですけれども、それだけではなくてオーストリアでも総選挙で結局、いわゆる、私はその言い方には賛成しませんけど、いわゆる右派政党が躍進したと。
それからイタリアもそうなりましたね。
それからドイツのメルケル首相も今同じ政権内での、同じ自分の与党内での、そういう反乱と言いますかね、移民に厳しい態度をとるべきだという人たちの攻撃にあって今苦慮をしているわけですね。
それから旧東欧諸国は言うに及ばずですね、ハンガリーしかりポーランドしかりですね。
そういうふうにいよいよナショナリズムっていいますかね、各国のナショナリズムが目覚めてきたっていいますか、そういう今分水嶺にあるというふうに言えると思いますね。
2019年 世界の真実
そういうことも含めて私は、2019年が日本だけでなくて世界の分水嶺になるのではないか、という気持ちがしているわけです。
そういう意味で、この本のタイトルは「2019年世界の真実」となっておりますけれども、2019年がどういう世界になるかということを理解するには、今年までの、2018年までの過去数年の世界の出来事をもう一度レビューしてみる必要があるわけですね。
そうすると、この本を読んでいただけると分かるんですが、一つの糸でつながっているということがわかるわけです。
我々は日頃各国のニュースそれからいろんな経済問題とか政治問題とかいろんな、そういう問題ごとのニュースを聞きます、接しますが、それだけではこの繋がってる糸っていうのは理解できないんですね。
ですから、皆さん方にそういう糸、その世界の底辺でつながっている糸というものを理解していただく一助になればと思ってこの本を書いたわけです。