国体は国民体育大会の事ではない
これは笑い話ですが、今回やっと国体、国民体育大会をやめて国民スポーツ大会になりましたね。
でも多くの方は国体というと国民体育大会のことだと思ってたわけですね。
いや、それもやむをえないことで、国体という言葉は戦後、死語になったわけです。
しかしこの日本列島っていいますが、日本の軸っていいますか、真髄は国体なんですね、国のあり方なんです。
国を成り立たせているものは何かというものが、それが国体なんですね。
ですから、コンスティチューションと英語では言うわけなんですね。
日本人を苦しめ続ける戦後民主主義の弊害
戦後の教育の問題を今日論じるのが目的ではありませんが、なぜ我々が今思想的な混乱に陥っているかと言うと、例えば憲法の問題一つをとっても、本来の憲法のあり方に基づいた議論が行なわれなくなっていると、
こういうところにも戦後70年の、いわゆる戦後民主主義ですね、戦後民主主義の弊害が現れているわけですね。
しかしこれを、戦後民主主義の弊害だというふうに理解している方はごく少数なんですね。
渡部昇一先生、お亡くなりになりましたが、渡部昇一先生はそれを、おそらく日本の知識人の中で最初に見抜かれた方であったと私は思っておりますね。
日本を支配する戦後利権者の正体
先生は戦後利得者という言葉を発明されましたがね、戦後民主主義体制に利権を持っている人たちですね。
そういう人たちがこの戦後、もう70年以上になりましたが、72年ですか、日本を支配してきたと。
日本の支配構造は戦後利得者が、利得者の利権構造であるということですね。
こういうことを言うといかにも左翼の議論のように思いますけれども、その戦後の利得構造の中の重要な役割を果たしているのが左翼、いわゆる我々がいう左翼なんですね。
だから左翼も戦後利得者なわけなんですね。
日本のメディアも戦後利得者、日本の大学も戦後利得者、それからもっと言えば政治家も、日本の政治家も多くの政治家が戦後利得者なわけなんです。
ですからそれを打ち破ろうとした場合にどういう反発があるかですね。
第一次安倍内閣が短命に終わった理由
それは第一次安倍内閣が短命に終わった、その経緯を見るだけで分かるわけなんですね。
安倍総理は当時、日本を取り戻すとおっしゃったわけです。
しかし、他ならぬ日本の中に、日本を取り戻されては困るという勢力がいたわけですね。
それは勢力というよりも、日本の戦後民主主義体制というのは、日本を取り戻されては困る、そのために日本を縛り付けておくというのが、つまりピープルが目覚めるのを縛り付けておくというのが戦後民主主義体制だったんですよ。
私たちはそれを民主主義と習ってきたわけですね。
こういうその、言葉の、なんていうか逆転が、実は行われてきたわけです。
それは現在もそうなんですね。
日本が押し付けられた民主主義の欺瞞
我々は何かにつけても、自由が重要だ、平等が重要だ、民主主義が重要だとオウム返しに聞くわけですがね。
しかし自由も平等も民主主義も、これはみな外来語なんですね。
外来語って言い方はおかしいんですが、もともと日本にも自由も平等も民主主義もあったわけです。
しかしそれが戦後GHQによって、全く戦前には存在しなかったことにされたわけですね。
ですから彼らが持ち込んだ自由、平等あるいは人権も含めて民主主義というものが、いかにも普遍的な価値のように、我々は洗脳されてきたわけです。