オバマのグローバル化失敗と世界最終戦争の危機
だからこの20年は、いまおっしゃったことが明確に結果としてあらわれちゃったっていうことですよね。
この人たちが、ではまあそういうの皆さんお分かりになっていただいたと思うんですよね。
ただ、こういう構図でこれからどういうふうに世界が動いていくか。
一つはトランプの登場っていうのは、大使がおっしゃったようにね、やっぱり一つの違う流れを今、世界史、人類史的にね、流れの中でもちょっと、20世紀まで、21世紀の頭までの問題とは違うものが出てきた。
それはおそらく呼応する人たちも、ロシアのプーチン、あるいはトルコのエルドランとかですね、こういう人たちが、インドもそうですよ、こういう人たちがぽつぽつぽつぽつ出てきている。
こういう中で、今それの一種の覇権争いっていうのかな、どういう形で流れるのかなというのがね、やっぱりさまざまな場所で噴出しているんですけど、大使はどう、このへんはお考えですか。
最初にちょっと申し上げようとしたこととも関連するんですが、結局この、世界最終戦といってもいいんですが、全世界的規模の戦争ですね。
これはグローバリズム勢力対ナショナリズム勢力と簡単にいえばそういう事ですし、言い換えれば市場対国家の戦いであるとも言えるんですね。
市場というのは要するに民間人の金融資本家たちが支配する市場ですからね。
その市場の論理を貫徹しようとする人たちと、国家が重要だと、国家が市場をコントロールすべきだという人たち、これはトランプ、プーチン、安倍、エルドランもそうですし、モディなんかもそう、その他にもたくさんいるんでしょうけどね。
そういうナショナリスト勢力との、私はいわば最終的な戦争というか、戦争になるなと、場合によってはね。
これは実は予言した人がいるんですね、予言っていうのもこの本の中にも書いてあるんですが、予言といっていいんだと思いますが、あの例のブレジンスキーなんです。
画像出典:Pars Today
ブレジンスキーははっきりと自分の本の中に書いててね、彼はオバマが大統領になる年に書いた本がありましてね、「第二のチャンス」という本なんですが、要するに、オバマの、大統領の指導力で世界をグローバル化するっていうかグローバル市場化すると。
それが、最後のチャンスが、最後っていうか第二のチャンスだって言ってるわけですね。
じゃあ第一のチャンスはっていうと、それまでの東西冷戦後の大統領で、パパブッシュ、クリントン、それから息子のブッシュジュニア。
で、この時にはアメリカが結局成功しなかったということですね。
ですから第一のチャンスは失われたと、そこでオバマが第二のチャンスだと。
もしオバマが世界のグローバル市場化に失敗したら、これは戦争によらずしてという趣旨なんですが、もう第三のチャンスはないといってるんですね。
その意味は、もう戦争しかないということなんですよ。
だからそれは、アメリカの単なるブレジンスキーという政治学者がたわむれで言った言葉でなくて、世界を、つまり申し上げたディープステートの近未来の計画を彼は言っている、だと解釈するのがやっぱり正しいんでしょうね。
ということはもう、オバマで失敗しているわけですよね、もうオバマは結局できなかった。
失敗しました、間違いなく。
だからもうあと戦争しかない。
しかもそこにオバマのあとに出てきたのがトランプですからね、これは彼らがコントロールできる大統領じゃないってことでしょうね。
二重の意味でね、今その戦争の危機っていうのは高まってきているんだろうと。
つまりもう、結局世界をグローバル市場で統一するには力しかないと、軍事力を行使して強制的にやるしかないと、彼らはもう決断してるんだと私は思うんです。
ですからトランプとはもう妥協の余地がない、だからもうトランプはもう最初から潰す。
ずっとやってる、今もやってますね。
グローバリズム勢力に一歩も引かないドナルド・トランプ
今もやってますね、このあいだの中間選挙にはあんなに移民ビジネスに金まで出してやらしてると、そういうことが一斉ね、中間選挙の前に起こる。
しかしトランプは負けなかった、というか私は勝ったと思ってますよね。
もちろん上院をおさえたことも重要ですが、それと劣らず重要なのは共和党がトランプ派になっちゃったと、トランプが共和党を掌握したということですね。
これでトランプはロシアとの関係改善に乗り出すあれができた。
ところがね、今日のニュースだと思いますが、黒海でウクライナ艦船をロシアの艦隊が拿捕したっていうニュースが出てきたでしょ。
またこれも、ああそうだなと、この期に及んでやっぱりねそういう事故、事件が起こされたということなんだと思いますね。
日本を蝕む自民党の菅・二階ライン
画像出典:スプートニク
そういう意味で、そういう流れの中で、これからそういう、今のお話になったニュースもそうなんですけど、なにかこう、テロとかね、いろんな形でトラブル、もっと言えばトランプ大統領への暗殺とか、
私はいろいろ、来年たぶんあるんじゃないかと思っているのが、南の、北朝鮮じゃなくて韓国のムン・ジェインに対する、これもいろいろあるだろうと、ここがきっかけになるとかですね、中国の内部も今相当分裂始めてるんでね、人民解放軍が動くんじゃないかとかいろんな情報があるんで。
確かにおっしゃるように来年、12月、また来月是非お話伺いたいと思うんですけど、今年のまとめと来年の展望ね、次回はぜひ大使にもお話伺いたいと思うんですけど、本当に実は動いてるんですけど、世界はものすごく動いているのに、日本の、残念ながら政官財というのは、なんでこんなのんびりしてるんだろうというね。
危機感がまったく皆無といってもいいくらい、実はないというね。
それともう一つ、その問題とですね、安倍総理の内政における、まあ我々も非常に苦しんでるんですけどね、外交に関しては非常に冷徹にやってる。
もう一つ、さっき言ったディープステートの問題でいうと、自民党のディープステート、皆さんディープステートって何かわかりますかということなんです。
それは菅・二階ラインだということ。
菅官房長官と二階幹事長ですね、とうとう行政の方の官邸の実際の実力者、内政の問題でいうとこういうラインでほぼいろんなもの、党内の管理から何から全部決めらてれる。
安倍総理がものすごい権力者って宣伝されてますが全然違いますからね。
非常に外交はある程度やれるけれども、内政の問題に関しては相当きついということも、そのディープステート論で言うと、やっぱり親中派、竹下、二階、石破、いろんな人達、岸田もそうなんですけども、を考えるとあまり、党内基盤が弱いんですよ、総理は。
自民党内で完全に孤立している安倍総理
とにかく本当の意味での側近というか、はおられないらしいですね、色々と聞いてみると。
一人で孤立しておられるということなんですね。
適切な政策アドバイザーもいないような状況ですね。
だから今おっしゃった、日本国内のディープステートっていうか、要するにアメリカのディープステートの代理人ですね。
こういう言い方は失礼だけれども、実際にやっておられるのはそういうことですよ、それが安倍さんの足を実は引っ張っている。
だから安倍さんは非常にやりにくい状況にあるわけですね。
いつでも彼らは引きずり下ろせると思ってるわけですよ。
だから安倍さんも党内基盤がそういう意味では実は弱くて、彼らの菅なんとかラインなりあるいは岸田とかっていう親中派ですよね。
親韓派にも通じますが、親中派の意向に引きずり込まれてしまうっていうかね、そういう状況にあると。
力関係でいうとそういうことがあることを踏まえて、でもがんばってもらわないといけない。